中絶手術の麻酔について|痛みの少ない麻酔の種類を解説|中絶手術

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中絶手術の麻酔について|痛みの少ない麻酔の種類を解説

人工妊娠中絶手術を受ける患者様の不安の1つに手術時の痛みがおありかと思います。当院での人工妊娠中絶手術の特徴の一つに痛みの少なさがあります。当院では妊娠11週以下の初期中絶と妊娠12週の中期中絶では術前処置の子宮頚管拡張の処置は不要で、手術方法は吸引法にて手術を行っております。
また手術中には3種類の静脈麻酔と笑気麻酔を併用した麻酔方法を採用しております。手術時間と麻酔時間が短く、日帰り手術が可能で、術後は翌日から仕事は可能です。

中絶手術で使用する痛みの少ない「静脈麻酔」とは

当院での人工妊娠中絶手術では「静脈麻酔」に「笑気麻酔」を併用しております。また「笑気麻酔」が苦手の方には「笑気麻酔」をはぶくことができます。「静脈麻酔」は、点滴から3種類の静脈麻酔薬を投与すると、すぐに薬が効いてお目覚めになった時には手術は終了しています。麻酔科標榜医でもある院長が患者さんの全身状態をしっかりと確認しながら手術を行なっております。

麻酔とは

「麻酔とは薬物等によって意識・疼痛・筋緊張等の感覚を可逆的に軽減することです。」この麻酔薬物の投与によって、痛みを軽減しスムーズな手術を助けます。

麻酔の分類と種類

麻酔の分類として、眠らせて意識のない状態にする「全身麻酔」と、意識は残るが痛みを感じにくくさせる「局所麻酔」に分類されます。
・「全身麻酔」には呼吸作用の残る浅い麻酔と、呼吸作用と筋緊張をなくし挿管する強い「吸入麻酔」があります。前者の例が「静脈麻酔」で、後者の例が長時間の本格的な「吸入麻酔」になります。

・「局所麻酔」は手術をする場所(局所)に痛み止めの薬を投与して、その部分だけの痛みをとる方法です。比較的小さな手術や、意識を残しておきたい手術の時に有効な麻酔法と言えます。
麻酔方法は患者様の手術内容や手術部位に応じて使い分けられます。

静脈麻酔とは

「静脈麻酔」は、最も軽い「全身麻酔」と言えます。眠る麻酔薬に鎮痛剤を併用すると眠った状態で痛みを和らげて手術がやりやすくなります。
「静脈麻酔」は、静脈内に麻酔薬物を投与することによってすぐに睡眠状態に入ります。眠っている数分間で手術は終わります。静脈麻酔は覚醒しやすいため、短時間の手術に適しています。
当院では3種類の静脈麻酔薬と鎮痛薬を用意していて、患者様の体質などお体の状態によって使い分けをしております。
当院での人工妊娠中絶手術は、妊娠初期の中絶には吸引法にて手術を行なっております。吸引法では、吸引時間は約3分と手術時間は短時間で終了いたします。
手術中は母体保護法指定医である院長と訓練された看護師が連携して、意識状態、痛みの状態、呼吸状態などをモニターで母体の全身状態を細かにチェックしております。麻酔の時間も少なくてすみますので、お身体への負担が少ない手術が可能です。

妊娠中絶手術の麻酔法

中絶手術の麻酔法には「静脈麻酔」と「局所麻酔」があります。
・「静脈麻酔」では意識や痛みを取り除き反射的に身体を動かして手術の妨げとなることはありません。
・「局所麻酔」は、意識は残して痛みだけを軽減して手術を行います。意識が残って眠らないため術中の音や声が聞こえる、不安に陥ることがあります。また、中絶手術の局所麻酔法は局所麻酔薬の投与量が多くなるため、局麻中毒に注意が必要です。
・多くの産婦人科病医院で行われる麻酔は「静脈麻酔」です。

中絶手術で痛みの少ない「静脈麻酔」と併用する「笑気麻酔」とは

当院での人工妊娠中絶手術には静脈麻酔と笑気麻酔を併用しております。笑気麻酔はマスクから吸入して、手術の痛みや不安を和らげる効果があります。静脈麻酔に笑気麻酔を併用することで、両者のメリットを合わせ、より痛みが少なく不安などのストレスのないリラックスした状態で手術を受けることが可能です。笑気麻酔を併用しても、手術費用や料金の負担が増えることはありません。

笑気麻酔とは

笑気麻酔とは、正式には亜酸化窒素という無色の少し甘い香りがする吸入麻酔薬の一種による麻酔です。低濃度の笑気と高濃度の酸素を混合した気体を鼻のマスクから吸入します。脈拍や血圧を安定させる働きがあります。鎮痛、鎮静作用があり、安心感やリラックス効果があります。また吸入後すぐに効果があり、吸入を中止すれば効果は極めて速やかに消滅します。19世紀の古くから使用されています。
なお、笑気による麻酔が苦手な患者さんには投与いたしません。

笑気麻酔単独での完全麻酔は不可

笑気麻酔のみでは、弱い鎮静・睡眠作用のため単独では完全に麻酔がかかっている状態に導くことは難しい為、他の麻酔薬と併用して使われることが多いです。
そのため、当院でも3種類の静脈麻酔と笑気麻酔の併用をしております。

中絶手術における麻酔の作用と副作用(リスク)

人工妊娠中絶手術は、麻酔下で眠っている間に行いますので、ほとんど痛みを感じることなく手術が終了します。
産婦人科専門医である院長が医療スタッフとの連携の体制で、手術中の麻酔の管理をしっかりとコントロールしながら進めていきます。当院では、事前の問診で既往歴、体質などを確認した上で患者様にあった適切な麻酔の準備をしていますので、安心して手術を受けることができます。
麻酔が身体に合わないことはほとんどありません。麻酔の作用で術後に気持ち悪い、ぼんやりするなどの症状が出ることがありますが、帰宅時や翌日には消滅していることがほとんどです。普段から鎮静剤や向精神薬などを服用されている方や、お酒をたくさん召し上がる方でも、麻酔は可能です。他にも心臓病・高血圧・糖尿病・てんかん・ぜんそく・アレルギーなどの持病や合併症がある方は事前の問診等でお知らせください、患者様それぞれの持病や体質に合わせて、麻酔薬を準備して対応しております。ご心配なことはご気軽にお問い合わせください。

麻酔による副作用(リスク)について

当院は「静脈麻酔」で中絶手術を行っています。静脈麻酔の副作用としては、「呼吸抑制」、「アレルギー反応」、「術後の吐き気・嘔吐」、等があげられます。
・当院では手術時間がおよそ3分と短いことと、副作用を配慮して麻酔薬を選んでおり、呼吸抑制が起こることは、これまでもほとんどありません。
・「アレルギー反応」は、ごくまれにアレルギー体質の方がいらっしゃって、蕁麻疹様の症状が起こることがあります。その場合は、原因となった薬を止めて、抗アレルギー薬の点滴等を行います。
・「術後の吐き気・嘔吐」は個人差が大きく、全くない人から強い嘔気・嘔吐を感じる人までいます。対策としては、吐き気止めの処方を行い、時間が経過すると改善されることがほとんどです。術前は絶飲・絶食していただいています。
院長ブログの嘔気についてでもふれています。

静脈麻酔と笑気麻酔を併用し痛みの少ない手術

当院では人工妊娠中絶手術には3種類の静脈麻酔薬に笑気麻酔を併用して行っています。また患者様の体質にあわせ笑気麻酔を行わないこともあります。妊娠週数11週以下の初期中絶と12週の中期中絶の場合には、子宮頸管を広げたり柔らかくしたりするために子宮頸管拡張材を挿入する痛みのある術前処置は行わずに、超音波ガイド下での吸引法にて手術を実施しています。吸引法は子宮内膜にやさしく、出血の少ない方法です。
また、来院から帰宅するまで約3時間程度で回復が早く、日帰りで手術可能です。眠っている間に手術が終わり、麻酔時間と手術時間が短くて済み、痛みはほとんどありません。麻酔は、麻酔科標榜医である院長が全身状態を十分に確認しながら行います。
麻酔中・手術中に起こる不整脈などの様々な症状にも、万が一の場合にもすぐに適切に対応できる体制をとっております。
人工妊娠中絶手術は女性にとって、身体的や精神的にも負担のある手術ですが、当院では痛みが少なく術前術後にもリラックスしてお過ごしいただけるように、様々な工夫をしています。ご不安に思うことはプライバシーの守られた個室でご相談いただけます。
手術後も安心して過ごせるように術後の過ごし方について丁寧にご説明します。手術後1週間前後の検診で経過を診させていただいております。
今回の手術は次回の妊娠には影響しません。次回も妊娠することはできます。今後は「望まない妊娠をしない」ようにするために、避妊の相談にも対応できますのでお問い合わせください。
手術後の経過については中絶手術の翌日から仕事できる?をご参照ください。

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監修 竪山 均Hitoshi Tateyama

資格医

  • 麻酔科標榜医
  • 母体保護法指定医

メッセージ

当院は完全予約制です。
問診や各種相談は、個室で行っているため、ほかの患者さんに診療内容を知られることもありません。
来院後、ほとんどお待ちいただくことなく診療、検査を受けられます。
ささいなことも、どうぞご遠慮なくご相談ください。
このホームページが、あなたの不安な気持ちを少しでもやわらげるための一助となることを願ってやみません。

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