母体保護法と中絶の条件|初期中絶、中期中絶、たて山レディスクリニックの中絶の特徴|中絶手術

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母体保護法と中絶の条件|初期中絶、中期中絶、たて山レディスクリニックの中絶の特徴

人工妊娠中絶手術はどんな条件下でも実施できるというわけではありません。日本には母体保護法いう法律を順守して行われます。この法律で定められた条件に適合する場合にのみ中絶手術を行うことができます。他方、日本では刑法で堕胎罪があり原則堕胎が禁止されています。しかし、母性の生命健康を保護することを目的とした母体保護法という法律があり、定められた条件のもとで、母体保護法指定医による人工妊娠中絶が認められています。
この定められた中絶手術を行える条件について、母体保護法をもとに、基礎知識として以下に記述いたします。

母体保護法と中絶の条件

中絶手術の考え方は国によって違います。アメリカでは州によって異なりますし、日本では母体保護法という法律で、中絶手術を行える適応条件が法的に規定されています。

母体保護法の目的

(母体保護法第1条)「この法律は、不妊手術及び人工妊娠中絶に関する事項を定めること等により、母性の生命健康を保護することを目的とする」と記され、母体保護法の目的が、「母性の生命健康を保護することを目的」としています。

人工妊娠中絶の定義

(母体保護法第2条の2)「人工妊娠中絶とは、胎児が、母体外において、生命を保続することができない時期に、人工的に、胎児及びその附属物を母体外に排出することをいう」と定義されています。

中絶手術を実施できる妊娠週数

(母体保護法第2条の2)「胎児が、母体外において、生命を保続することができない時期」は現在では妊娠21週6日以下になります。即ち人工妊娠中絶手術は妊娠21週6日までしかできません。

(注) 中絶手術を受けられる期間 

中絶手術を行える医師

(母体保護法第14条)「都道府県の区域を単位として設立された公益社団法人たる医師会の指定する医師(以下「指定医師」という)は、‥‥人工妊娠中絶を行うことができる。」とあり、この母体保護法指定医が中絶手術という医療行為を行うことができます。

母体保護法で定められた中絶の条件

(母体保護法第14条1項1号)「妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの」とし、母性の生命健康を保護することが条件となっています。
(母体保護法第14条1項2号)「暴行もしくは脅迫によって又は抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの」とし、強姦・レイプの場合の規定があります。

同意書の必要性

(母体保護法14条前文)「指定医師は‥‥本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶を行うことができる。」とあり、同意書の必要性が生じます。

(注) 同意書の必要性 

初期中絶、中期中絶

中絶手術の方法は妊娠週数によって変わります。妊娠12週までは初期中絶、12週から22週までは中期中絶、22週以降は後期中絶と呼ばれます。
しかし、後期中絶は基本的に母体保護法では認められていません。母体救命の場合にみに適用される、まれで特殊なケースになりますので、今回対象となるのは初期中絶と中期中絶になります。
以下に初期中絶と中期中絶について記します。

初期中絶

初期中絶とは妊娠11週6日までの妊娠初期までに行われる手術をいいます。手術方法は、吸引法または掻爬法になります。

吸引法

吸引法とは、吸引チューブを膣内に挿入し、子宮内の胎児や胎盤などの子宮内容物を吸引除去する方法です。吸引法はWHO(世界保健機関)により推奨されている方法です。手術と麻酔が短時間のため、身体への負担が少なく、吸引時間はおよそ3分です。

当院では、初期中絶の場合には、痛みのある術前処置を行わずに日帰りの吸引法による手術を採用しています。吸引する直前に子宮頸管を拡張することもあるため、D&E(dilatation
and evacuation、拡張と吸引)と呼ばれることもあります。

吸引器と吸引管の種類の違いで、電動吸引(EVA)と手動吸引(MVA)の種類に分けられます。当院はどちらにも対応できます。手動吸引法の器具は滅菌されたディスポ(使い捨て)ですが、手動吸引法は妊娠週数によっては採用できないケースがあります。電動吸引で使用する吸引チューブは全て滅菌済みで衛生管理は徹底して行われ、1
回ごとに交換しているため清潔です。

個人差はありますが、一般的にはほとんどの方が翌日よりお仕事をされて問題ありません。

掻爬法

掻爬法とは、鉗子(かんし)という特殊なハサミ状の器具と、キュレットというスプーン状の器具を用いて、子宮内容物を掻き出す方法で、以前から行われている手術法です。吸引法よりも手術時間と麻酔時間が長くなり、出血量も多くなりますし、子宮内膜に傷がつくリスクが高くなります

中期中絶

中期中絶とは、妊娠12 週から妊娠21 週6
日の妊娠中期に行われる中絶のことで、胎児が大きく育ち始めている時期です。初期中絶に比べると、精神的・身体的・経済的に患者さんに負担が大きくなります。当院での手術方法は妊娠12
週・13 週と妊娠14 週以降では変わります。妊娠14
週以降の場合には初期中絶と違って、手術前日の前処置として子宮頸管に子宮頸管拡張材を挿入します。子宮頚管拡張作用と子宮頚管熱化作用から、子宮の入り口を押し広げ柔らかくする効果があります。一泊入院した翌日の手術当日に子宮収縮薬を投与して人工的に陣痛を起こし分娩方式で、出産と同様に子宮から胎児と胎盤・附属物を摘出します。個人差はありますが、術後は数日前後で社会的な生活に復帰することができます。出産後は1週間以内に、死産届と死産証書の書類を役所に届出て提出し死胎火葬許可証を発行してもらいます。
中期中絶手術では女性にとって心身にも経済的にも負担が大きくなりますので、健康保険に加入している人は、術後に出産育児一時金制度が適用され支給されます。

(注)詳細は中絶手術の方法をご覧ください
(注)中期中絶手術の方法
(注)中絶手術の保険適応

たて山レディスクリニックの中絶の特徴

当院の中絶手術の特徴

当院の特徴は「初診来院日の日帰り手術可能」、「術前処置なし」、「中期中絶手術可能」、「安心と安全性に配慮した手術」、「胎児の永代供養」、「わかりやすい費用プラン」等があげられます。

初診来院日の日帰り手術可能‥‥遠方の方、ご希望の方には、妊娠初期の場合は来院日当日の手術可能です。ご希望の方は、食事、必要書類、感染症、病気の既往歴、合併症の確認と説明がありますので、事前のご予約が必要になります。

術前処置なし‥‥初期妊娠の場合は、痛みを伴う前日の術前処置を行う必要性はありません。術中の麻酔下に子宮口を拡張して、吸引手術可能です。

中期中絶手術可能‥‥中期中絶手術も対応可能ですので、早めのお電話をおすすめします。現在のご本人様の妊娠状況と事情を知ることが一番大切です。

安心と安全性に配慮した手術‥‥3種類の静脈麻酔薬の使用と、希望者には笑気麻酔を併用し、超音波ガイド下の手術で清潔で安全性に配慮した手術を心がけています。初期中絶は、眠っている間の約3分間で手術は終了します。術中のリスク対策、術後のフォロー対策も行っています。

胎児の永代供養‥‥妊娠初期の方、妊娠中期の方ともに、娩出した赤ちゃんには永代供養をさせていただいています。

わかりやすい費用プラン‥‥料金は初診料、再診料、妊娠検査、血液検査料、手術費用、消費税、術後検診料、等を含んだ金額の一括料金のため、追加費用はかかりません。

[注] 中絶手術の費用は基本的に自費診療となります。

(注)当院の人工妊娠中絶の特徴
(注)術前処置なし
(注)中絶手術の方法
(注)中絶手術の麻酔について (注)中期中絶の方法
(注)中絶手術の費用

完全予約制

当院は、完全予約制です。予約は、お電話かWEBでの予約をお願いします。初診当日に手術をご希望の方は、必ずお電話での予約が必要です。来院時の注意事項の説明があります。来院後、受付でほとんど待つことなく診察や手術を受けられます。診察や問診は個室で行いますので、プライバシーは守られております。
また当院はレディスクリニックで患者さんは女性ですので、パートナーの男性の方は同意書の記入などが終わりましたら院外でお待ちいただいております。
ホームページに近隣の駐車場、喫茶店を載せた地図をご用意しています。ご予約は当日~1ヶ月前くらいからお電話、ネットで予約できます。

(注)中絶手術の流れ
(注)ご予約
(注)近隣マップ

母体保護法指定医と中絶の条件

  • 中絶の条件は見出し1:中絶手術を行える条件に記述した通りです。
    当院の手術の特徴は見出し3:たて山レディスクリニックの中絶手術の特徴に記載しています。
  • それ以外に当院ではホームページで様々な情報を発信しています。妊娠前でも、妊娠後でも、また手術前でも、手術後でも、一部でもご参考にしてください。
  • 未成年者の中絶
    基本的には成人の場合と同様で手術をお受けすることは可能です。保護者・両親・母親のいずれかの同意を必要とする場合がありますので、お電話でご確認ください。
  • 中絶手術を行うことのできる医師は各都道府県の医師会の指定医師のみで、母体保護法指定医を標榜している指定医療機関で、中絶手術を受けることができます。
    当院の院長は、母体保護法指定医であり、中絶手術でお悩みの患者様はご相談いただけます。受診にはご予約をお願いします。
    中絶手術の週数や件数は日本産婦人科医会に集約され、厚生労働省で統計化されます。
  • 様々なご事情から妊娠の継続が難しく妊娠中絶を選択した場合、人工妊娠中絶手術を受けたことが原因で将来不妊になると不安をお持ちの患者様がいらっしゃいます。通常通りに行われた中絶手術が原因で不妊症になる心配はほとんどありません。次回も子どもを産むことはできます。当院では術後の検診は必ず受けていただき、術後の状態を診させていただいております。術後検診は最初の一括料金に含まれています。
  • 今後は望まない妊娠をしないようにするために、ピルや子宮内避妊器具(ミレーナ)など避妊法についてのご相談に対応できます。ピルは女性が主体的に選択できる避妊法で、継続して服用することで、生理痛・月経前症候群・月経前不快気分障害・生理不順等の改善などの副効用もあります。ミレーナは約5年間効果があり過多月経の異常出血の改善にも有効です。医療機関・病院・医院にご相談ください。

(注)関連記事
(注)院長紹介

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日帰りでの中絶手術も可能

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監修 竪山 均Hitoshi Tateyama

資格医

  • 麻酔科標榜医
  • 母体保護法指定医

メッセージ

当院は完全予約制です。
問診や各種相談は、個室で行っているため、ほかの患者さんに診療内容を知られることもありません。
来院後、ほとんどお待ちいただくことなく診療、検査を受けられます。
ささいなことも、どうぞご遠慮なくご相談ください。
このホームページが、あなたの不安な気持ちを少しでもやわらげるための一助となることを願ってやみません。

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