性感染症の種類別症状|感染リスクがある場合は早期検査と治療を|

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性感染症の種類別症状|感染リスクがある場合は早期検査と治療を

性感染症は性行為によって感染する病気の総称です。性感染症の初期症状は無症状か又は帯下の増加、違和感や搔痒感の出現など、比較的軽い症状が多く本人が気付かないことも多いです。そのため知らないうちに病気が進行し、他の人に感染を広げる危険性があります。また、妊娠した女性が罹患した場合は、胎児や新生児へと母子感染する可能性もあります。定期的に健診をして性感染症の種類、症状、予防、治療法の正しい知識をもって、軽い症状のうちに発見、治療することはとても大切なことです。

性感染症編

性感染症の基本と症状の有無

性病と性感染症は、ほとんど同じ意味として使用されることが多いのですが、言葉の発生は異なります。性感染症は症状がないまま病状が進行してしまう事もあるため、早期発見・早期治療が大切です。周りの方へ相談しにくい内容ですので、感染の疑いがある場合は医療機関へご相談されることをおすすめします。

性病と性感染症

性病は、以前の性病予防法に規定された、梅毒、淋病、軟性下疳、鼠経リンパ肉芽腫の4種類を指していました。1999年に伝染病予防法、エイズ予防法と共に感染症予防法に統合されたのに伴い、これらを総称して性感染症といいます。
[参照] 産婦人科用語集・用語解説集 日本産科婦人科学会 改訂第4版

性感染症とは

性感染症とは、性行為あるいは性交類似行為によって感染する疾患のことです。
[参照] 性感染症は、STD(Sexually Transmitted Diseases)と呼ばれます。

性感染症になった際の症状の有無

性感染症の症状は、性感染症の種類によって異なりますが、外陰部のかゆみ、いぼ、水疱など性器に見られる症状、のどの腫れ、ただれ、水疱など口腔に見られる症状、ぶつぶつ、発疹など皮膚に見られる症状、発熱、倦怠感など全身に見られる症状など様々あります。感染している部位、症状によって産婦人科、泌尿器科、皮膚科、耳鼻咽喉科、性病科などで検査・治療が可能です。
症状の有無は、病気の種類や性別によっても異なります。症状が出ない場合もありますが、無症状であっても、治療が必要です。治療しないまま放置すると、病気が治りにくくなり、症状が重たくなります。感染の疑いがある場合はなるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。早期診断・早期治療が大切です。

[注] 性感染症 厚生労働省

 

性感染症の種類

性感染症は、性交渉によって病原体(ウイルス、細菌、原虫など)が体内に侵入して感染状態になった総称です。早期に発見すれば治療によって基本的に治るか又は症状を軽減することができる疾患です。

<性感染症の種類、病原体、主な症状、主な治療法>

種類 病名 病原体 主な症状 主な治療法
クラミジア感染症 性器クラミジア クラミジアトラコマティスの感染 おりもの 抗生物質
咽頭クラミジア 不快感
咽頭クラミジア 鼠径リンパ肉芽腫
淋病 淋菌性子宮頸管炎 淋菌の細菌感染 おりもの 抗生剤
咽頭淋菌炎 不快感
非クラミジア性・非淋菌性 マイコプラズマ尿道炎 マイコプラズマ菌の感染 尿道炎 抗菌薬内服
ウレアプラズマ尿道炎 ウレアプラズマ菌の感染
梅毒 梅毒 梅毒トレポネーマの細菌感染 皮膚に赤い丘診 ペニシリン系抗生剤
ヘルペス 陰部ヘルペス ヘルペスウィルス感染 痛み 塗り薬、飲み薬
口唇ヘルペス
エイズ HIV(人免疫不全症候群) エイズウイルス感染 インフルエンザに似た症状 抗ウィルス薬カクテル療法
アメーバ赤痢 赤痢アメーバ症 同性異性の性的接触、赤痢アメーバ原虫感染 下痢、腹痛 メトロニダゾール内服
カンジダ 外陰膣カンジダ症 カンジダ感染 かゆみ 塗り薬
トリコモナス トリコモナス膣炎 トリコモナス原虫 おりもの、におい 洗浄、メトロニダゾール内服
HPV感染 子宮頸部異形成、子宮頸がん ハイリスクHPVの持続感染 無症状、性交時出血 円錐切除等
尖圭コンジローマ ローリスクHPVの感染 良性の尖圭状疣贅(いぼ) イミキモド塗布、レーザー
肝炎 A型肝炎 血液・精液から肝炎ウィルス感染 食欲不振、全身倦怠感 自然治癒、抗ウィルス薬
B型肝炎 抗ウィルス薬
C型肝炎~E型肝炎 肝機能低下
一般細菌 細菌性膣炎 膣内細菌増加 おりもの、匂い 膣洗浄
軟性下疳 軟性下疳 軟性下疳菌の感染 リンパ節炎症、痛みを伴う潰瘍病変 抗生剤
成人T細胞(ATL) 成人T細胞白血病 HTLV1のウィルス感染 成人になって発症(母乳感染が多い) 専門病院で治療
毛しらみ 毛じらみ症 吸血性昆虫ケジラミの感染 感染部のかゆみ シャンプー、パウダー

[注] 性感染症について 東京都性感染症ナビ 東京都福祉保健局

性感染症の種類別症状と感染経路

<性感染症の種類別の潜伏期間、症状、感染経路>

種類 潜伏期間 症状 感染経路
性器クラミジア 1週間〜3週間程度 男性 尿道にさらさらとした膿がでて、かゆみ、排尿痛があります。発熱や、痛みを感じる場合もあります。 治療せずに放置した場合、前立腺や精巣に広がり、前立腺炎や精巣上体炎になることがあります。 性行為、オーラルセックス(口腔性交)、アナルセックス(肛門性交)などで原因菌が粘膜に接触することで感染します。
女性 子宮頸管に感染、炎症しますが自覚症状がない方が多いです。不正出血、おりものが増加した、下腹部の痛み、性交痛などを感じる場合もあります。治療せずに放置すると、腹腔内に広がり卵管炎や卵巣炎などを発症し、さらに進行すると卵管障害を引き起こし、子宮外妊娠や不妊の原因にもなります。
淋病 約1週間程度 男性 男性は症状が強く出ます。尿道にかゆみや熱っぽさを感じます。尿道炎を発症し、膿や粘液が出ます。副睾丸が腫れ、激しい痛みを感じます。排尿時強い痛みがあるのも特徴です。治療せずに病気が進行すると、尿道狭窄症、前立腺炎、精巣上体炎、不妊症になることがあります。 性行為、オーラルセックス(口腔性交)、アナルセックス(肛門性交)などで原因菌が粘膜に接触することで感染します。
女性 女性の場合自覚症状がない方が多いです。症状がある場合は、おりもの、膿、不正出血、性交痛などが出る場合があります。症状がなくても、治療が必要です。治療せずに放置すると、子宮内膜炎、卵管炎、卵巣炎などを発症し不妊症の原因になることもあります。
梅毒 約3週間 【第1期】(感染後1ヶ月程度) 感染から初期段階は、感染した部位(性器、口など)にしこりや潰瘍ができます。感染部位近くのリンパ節が腫れる場合もあります。初期症状は痛みや痒みを伴わないことが多く、治療しなくても症状は自然に消滅してしまいます。治癒したものと考えられて、感染に気づかない可能性もあります。 感染している人との性交渉により、粘膜や皮膚の接触から感染します。
オーラルセックス(口腔性交)による咽頭部の感染、アナルセックス(肛門性交)による直腸の感染など性行為の方法で感染する部位も異なります。
【第2期】(感染後3ヶ月程度) 「バラしん」と呼ばれる赤い発疹が手のひらや足の裏、全身に広がります。発疹は治療しなくても数週間から数ヶ月で消滅しますが、病気が治ったわけではないので、発疹などの症状を見逃さずに治療を開始する事が大切です。蕁麻疹などの皮膚疾患と区別するために血液検査で感染の有無を確認することが大切です。
【第3期】(感染後3 〜10年程度) 皮膚や内臓で病気は進行していきます。皮膚や筋肉にゴムのような腫瘍(しこり)が発生します。
【第4期】(感染後10年以降) 脳、脊髄、神経に影響し、認知症のような症状、手足の麻痺、心不全や心臓発作、失明など、死亡にいたることもあります。
性器ヘルペス 2日間〜10日間 男性 強い痛み、陰部に水疱、かゆみ、潰瘍(ただれ)が特徴です。足の付け根のリンパに腫れ、排尿時に強い痛みがあります。 性器、口、口唇周囲、肛門などから感染します。性行為、オーラルセックス(口腔性交)、アナルセックス(肛門性交)、無症状でも粘膜や分泌物にウイルスが排出されている場合は感染します。
女性 強い痛みと発熱が特徴です。強い排尿痛から排尿が困難になることがあります。足の付け根のリンパ節の腫れ、性器に小さい水ぶくれ、潰瘍(ただれ)ができます。
エイズ 【潜伏期】数年〜10年ほど 【急性期】2週間〜4週間 HIVに感染して2〜4週間ほどで、発熱、咽頭痛、頭痛、筋肉痛等のインフルエンザ様の症状が出ますが、自然に消滅し、これらの症状が出ない場合もあります。その後、無症状の期間が5年〜10年続きます。無症状であっても静かに病状は進んでいき、治療しないままエイズを発症すると、免疫力が低下して健康な人の場合かからない様な弱い病原体にも感染するようになり、急激な体重減少なども見られます。 性行為、オーラルセックス(口腔性交)、アナルセックス(肛門性交)などでHIV感染した体液が粘膜や傷口が接触することで感染、注射針の回し打ちなど血液を介した感染、母子感染です。
【無症候期】5年〜10年(個人差があり、これよりも短い期間で発症する方、これよりも長く発症しない方もいらっしゃいます)
アメーバ赤痢 通常2週間〜4週間(数日から数年の場合もあり) 腹痛、下痢、イチゴゼリー状便、下腹部痛、しぶり腹が出ます。無症状の場合もあります。 肝潰瘍の場合には、高熱、腹痛、吐き気、嘔吐などの症状が出ます。 オーラルセックス(口腔性交)、アナルセックス(肛門性交)などの性行為や、衛生状態の悪い環境で汚染された飲み物や食べ物を摂取することでも感染します。
性器カンジダ症 人によって数年間 男性 性器の先端が赤くなり、かゆみ、ただれ、水疱、白いカスが出るなどの症状が出ます。無症状の場合もあります。 性行為、オーラルセックス(口腔性交)、アナルセックス(肛門性交)などで皮膚や粘膜が接触することで感染することがありますが、もともと健康な方でも体内に存在している可能性があります。
女性 外陰部、膣に強いかゆみ、ヨーグルト状の白いおりものなどが出ます。
トリコモナス 1週間~3週間 男性 尿道からの膿、尿道にかゆみ、軽い排尿痛があります。無症状の場合もあります。排尿によって原虫が洗い流されるケースがあります 性行為、オーラルセックス(口腔性交)、アナルセックス(肛門性交)などで皮膚や粘膜が接触することで感染します。下着、タオル、便器、浴槽など性器の接触で感染することもあります。
女性 外陰部に強いかゆみ、強い悪臭のするおりもの、陰部のかゆみ、排尿痛、性交痛などが出ます。症状が出ない場合もあります。
尖圭コンジローマ 数週間~数ヶ月 男性 性器、肛門、尿道口などに、小さく尖った乳乳頭状、カリフラワー状、鶏冠(トサカ)状のイボができ、放っておくと大きくなります。 性行為、オーラルセックス(口腔性交)、アナルセックス(肛門性交)などで皮膚や粘膜が接触することで感染します。
女性 外陰部、肛門、尿道口、子宮頸部などに小さく尖った乳頭状、カリフラワー状、鶏冠(トサカ)状のイボができ、放っておくとイボが大きくなります。膣の中にイボができることもあります。
A型肝炎 1ヶ月程度 発熱、だるさ、食欲不振、吐き気、黄疸などが出ます。2〜3ヶ月で自然治癒することが多いです。乳幼児の場合、無症状であることも多いです。 口腔感染。オーラルセックス(口腔性交)など感染した人の便から感染します。魚介類(牡蠣の生食など)から感染することがあります。
B型肝炎 急性の場合1ヶ月〜6ヶ月、 微熱、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、褐色尿、黄疸などが出ます。1ヶ月ほどで回復することが多いですが、時に劇症肝炎に至る場合があります。 性行為、オーラルセックス(口腔性交)、アナルセックス(肛門性交)などで、粘膜や傷口から感染します。注射針の回し打ちなど血液を介して感染します。出産時に母子感染します。
慢性の場合6ヶ月以上の場合もある 倦怠感、食欲不信、疲労感、上腹部不快感がある場合もありますが、多くの場合は無症状です。

性器クラミジアの症状

クラミジア感染症は感染者数が一番多い性病ですが、男女とも無症状の方が多く、ご自身では感染に気が付かない事が多い性感染症です。気が付かないうちに、パートナーにうつしてしまっている事も少なくありません。またクラミジアに感染しているとHIV(エイズ)への感染リスクが高まることも知られています。妊娠初期に感染すると流産・早産のリスクが高まります。妊娠中の治療が可能で、産道感染で赤ちゃんも感染してしまうことを防ぐ事ができます。妊娠30週頃までに検査を受けて、結果が陽性の場合にはしっかりと治療を済ませる事がとても大切です。

淋菌感染症・淋病の症状

症状には男女差が大きいです。女性では無症状の方が多く、男性の場合は強い痛みや膿の症状が特徴です。性器だけではなく、咽頭、直腸にも感染し、その感染力は強いです。咽頭の感染の場合には、咽頭痛、腫れ、軽度の発熱、など風邪に似た出る場合があります。稀に淋菌が血流にのって全身に広がり、重症化すると心内膜炎を起こすこともあります。妊娠中の女性が感染すると早産の原因になることがあります。出産時に産道感染すると、結膜炎、関節炎を起こし、赤ちゃんが失明や命に関わるような状態になることもあります。
淋菌感染症にはセフトリアキソンとスペクチノマイシンが投与されますが、最近ではこれらの薬が効かない淋菌の耐性菌が出現するようになり、問題視されています。

梅毒の症状

近年、感染者数が増加傾向にある病気の一つです。感染後、潜伏期間を経て発症します。治療しないまま放置すると数年から数十年という長い期間の中で悪化し、重い症状になるケースもあります。梅毒はその症状が出たり消えたりする病気ですので、その症状を見逃さないことがとても大切です。早期に抗生物質で治療を開始し、しっかりと最後まで治療をすれば、治癒する病気です。

性器ヘルペスの症状

単純ヘルペスウイルスの感染によって起こる病気で、一度感染すると何度も再発し、完治するのが難しいです。免疫力が低下している時に再発を繰り返す事があります。初めての感染時には歩行困難になるほどの強い痛みがあるのが特徴で、再発時の症状は軽い事が多く、治るまでの期間も短い事が多いです。治療は抗ウイルス剤の内服薬、軟膏で治療しますが、再発を繰り返す場合、再発を抑制する治療もあります。
妊娠している女性が、性器ヘルペスの既往歴がある場合は、担当医に伝える事が必要です。出産時にヘルペスを発症している場合は、母子感染を防ぐため帝王切開になることがあります。産道感染した場合、新生児ヘルペス脳炎を発症する可能性があります。

HIV感染症の症状

単体内にヒト免疫不全ウイルスへ感染した状態をHIV(HIV感染症)と呼びます。感染の初期では、発熱、咽頭痛などインフルエンザに似た症状が出てきますが、数週間で消えてしまうため感染に気がつかない場合があります。早期診断、早期治療で体内のウイルスを減らしエイズ発症を抑える治療があります。治療を受けずに自然経過し、免疫力が低下すると、病状が進行して様々な症状(日和見(ひよりみ)感染症)が引き起こされます。妊娠中の場合、妊婦検診で感染の有無を確認します。HIVに感染していた場合、適切な治療を受けることで、母子感染確率を下げることができます。出産は帝王切開が望ましいとされています。出産後は、母乳からの感染を防ぐために、授乳は控える必要があります。
現在は、エイズが発症する前に HIV感染を発見できれば病状をコントロール可能な慢性疾患と考えられるようになってきています。

性器カンジタの症状

カンジダはカビ(真菌)の一種で健康な方でも体内に存在する場合があります。風邪、疲労、ストレスなど免疫力が低下した時に発症しやすくなります。妊娠中は発症、再発しやすくなります。

トリコモナスの症状

トリコモナスは「トリコモナス原虫」による感染症で、性行為でなくても下着、タオル、便器、浴槽など性器の接触から感染する可能性があり、誰でも感染する可能性があると言えます。妊娠中の感染は早産のリスクを高めます。女性の方が症状は強くでます。自然治癒することはないので、しっかりと治療することが必要です。

尖圭コンジローマの症状

自覚症状がほとんどなく、ご自身が感染に気が付かないことが多いので注意が必要です。症状は男女共に似ています。性器や性器周辺、肛門などに乳頭状、カリフラワー状、鶏冠(トサカ)状の尖ったイボできます。イボができないも場合あります。イボが大きくなると痛みやかゆみが出てくる場合もあります。軟膏を塗布する治療と外科的にイボを切除する治療があります。再発することがありますので、数ヶ月は注意深く経過観察していくことが大切です。出産時に赤ちゃんに産道感染すると、呼吸器に感染し呼吸困難を起こすことがあります。尖圭コンジローマはHPVワクチンを接種することで発症予防が可能な性感染症です。

A型肝炎の症状

急性の肝障害が起こり、慢性肝炎に移行することはありません。ほとんどは治癒しますが、ごく稀に劇症化 することがあります。

B型肝炎の症状

B型肝炎は急性と慢性に分けられます。6ヶ月未満のものを急性肝炎、6ヶ月以上の持続感染を慢性肝炎と言います。出産時、乳幼児期に感染、抵抗力が低い大人が感染した場合、持続感染します。妊娠している場合、母子感染を防ぐため、生後すぐから感染予防のための予防接種を行います。予防接種を受けることで、母子感染確率を下げることができます。B型慢性肝炎は、治療しないまま放置すると肝硬変や肝臓がんへ進行するリスクがあります。

[注] STDについて 東京大学医科学研究所 附属病院・感染免疫内科

妊娠中に感染症の症状があるときの対応とリスク

妊娠前又は妊娠中に性感染症に罹患した場合は、妊娠中のため抗菌薬の使用が制限されることがあります。また、妊娠中又は分娩中に胎児に感染するのを防ぐことが必要です。
妊娠中に感染症の検査を行い、陽性の場合は専門の医療機関を受診することが必要です。

妊娠中に性感染症の症状が現れた場合の対応

性感染症 母体への影響 胎児・新生児への影響 予防・治療
クラミジア感染症 切迫早産、前期破水 新生児結膜炎 出産までに母体の治療
淋菌感染症
エイズ 免疫不全症候群 予定帝王切開分娩で胎児へのHIV感染を予防 妊娠中に抗レトロウィルス薬投与。止乳。
性器ヘルペス 疼痛 新生児ヘルペス脳炎 出産までに母体の治療又は帝王切開分娩
梅毒 流産、早産 先天梅毒。胎盤を介して胎児に感染する可能性。 病気に対応した抗菌薬治療。専門の病院で出産・治療
B型肝炎 母体のHBe抗原検査を行う 出産時に母子感染がおこることが多い。新生児のキャリア化を防ぐ。 病気に対応した抗菌薬治療。専門の病院で出産・治療

妊娠中に気をつけてほしい感染症のトーチ症候群とは

妊娠中に母体感染すると胎児に障害をおこす病気としてトーチ(TORCH)症候群があります。トキソプラズマ、風疹、サイトメガロウィルス、ヘルペス、梅毒などのその他、の頭文字をとってつけた名称です。必ずしもすべてが性感染症に分類されるわけではありませんが、妊娠・出産を希望する女性は注意が必要です。

[注] TORCH症候群は、トキソプラズマ(Toxoplasma)、その他(Others、梅毒)、風疹(Rubella)、サイトメガロウィルス(Cytomegalovirus)、ヘルペス(Herpes) の頭文字。

妊娠中に性感染症にかかった場合のリスク

妊娠前、妊娠中に罹患した場合は妊娠中の母体の治療と母子感染に注意が必要です。
<先天梅毒>
性感染症である梅毒が、妊娠中の女性の経胎盤、産道から胎児、新生児に感染した状態です。
先天梅毒は、梅毒トレポネーマが胎盤を通して、又は産道から胎児に感染する感染症です。
母体が梅毒に罹患して無治療の場合で妊娠した場合、胎盤を通して母子感染を起こす確率が高くなります。
母子感染しても、無症状の不顕性感染で生涯を終わることも多いです。
早期先天梅毒は、生後3か月以内に発症します。手や足底に水疱性発疹、鼻や口に丘疹。リンパ節腫脹、肝脾腫がみられることもあります。
晩期先天梅毒は生後2年以降に発症します。角膜実質炎の目の病気、神経梅毒で脊髄癆を発症することがあります。
<サイトメガロウィルス感染症>
成人のCMV感染症は、幼少期に不顕性感染をしたものが、免疫抑制状態で活性化したものです。厳密な意味では性感染症の定義には当てはまりません。
日本人は乳幼児期に約70%の人が不顕性感染でCMVの抗体を持っていると言われています。近年その不顕性感染の率は減少しています。免疫不全状態でなければ生涯不顕性感染で終了することが多いのですが、免疫抑制状態では急性ウィルス性肝炎に注意が必要となります。
妊娠中に母体がCMVに初感染をした場合、経胎盤的に胎児に感染する確率が高くなります。出産後は唾液や母乳を通して新生児に感染することが多いです。
<先天風疹症候群>
トーチ症候群ですが、厳密な意味では性感染症には分類されていません。

[注] 妊娠中に気をつけてほしい感染症 東京都品川区 

 

性感染症の予防、検査、治療

性交渉のある人なら、誰でも性感染症に罹患する可能性はあります。性感染症には、自覚症状の出ない感染症も多く、知らないうちに感染し、知らないうちに他人にうつしていることも多くあります。
予防には、コンドームがある程度有効ですが100%性感染症を防げるわけではありません。
感染の疑いがあるときや、思い当たる感染機会がある場合などは、早めに医療機関を受診して検査を行うことがとても大切です。また、症状がなくても定期的に検診を行うことも重要なことです。
正しい知識を持って、適切に治療をすれば完治できる病気が多いです。治療はピンポン感染を防ぐためにパートナーと共に行うことが重要です。治療せずに放っておくと、不妊症の原因になることもあり、母子感染の原因となります。
性感染症は早期発見、早期治療が非常に重要で、再発を防ぐためにも検査と治療はパートナーと一緒に行いましょう。

妊娠中の性感染症の予防

妊娠する前にワクチンの接種をおこなう。(HPVワクチン等)
手洗いを励行すること。
妊娠中の性交渉はコンドームを使用する。
母子感染の原因となる感染症の検査を行う。感染している人との接触はさける。等

[注] 性感染症の予防(作成中)

 

妊娠中に性感染症が見つかった場合

妊娠中に性感染症が見つかったからと言って中絶をする必要はありません。まず専門病院に相談することが大切です。

 

性感染症の費用

妊娠が判明しましたら、出産するか否かにかかわらず、性感染症の検査をすることをおすすめします。なぜなら、性交渉によって知らないうちに感染していることがあるからです。
当院は完全予約制のクリニックですので、ご来院後ほとんどお待たせせずにご診療のご案内をしております。また、受付でお渡しする番号にてご案内しております。ご相談は全てプライバシーに配慮した個室で行っておりますので、他の患者様に診察内容がわかることはございません。ご予約は、診療時間内にお電話でのご予約と24時間受付可能なWEB予約があります。
ご来院後問診、内診を行い、必要に応じて血液検査、膣分泌液検査を行います。性感染症の感染が強く疑われる場合、当日中にお薬の処方や注射の治療が行われる場合があります。後日、血液検査の結果をお知らせして治療を継続し、治療の効果を判定します。
ご心配な症状や、感染が疑わしい時は早めの受診をおすすめします。
妊娠中に感染症がみつかりましたら、分娩までに治療をします。性感染症がみつかっても中絶手術を行わずに分娩することができます。妊娠中と出産時の母子感染を防ぐことが大切です。

 

院長からのメッセージ

当院は完全予約制を導入しているため、来院後、ほとんどお待ちいただくことなく診療、検査を受けられます。
「ほかの患者さんに名前を知られたくない」というご要望に応え、当院の受付では患者さんを名前ではなく、番号でお呼びいたします。
また、問診や各種相談は、個室で行っているため、ほかの患者さんに診療内容を知られることはありません。

性感染症は、多くの場合パートナーから感染します。
たとえ治療しても、パートナーが感染したままでは、再度の感染を防ぐことはできません。
性感染症が見つかったら、パートナーにも検査と治療を受けてもらいましょう。
また、定期的に検査を受けるのもお勧めです。

ご予約・ご相談はお電話で

日帰りでの中絶手術も可能

tel.03-3408-5526

監修 竪山 均Hitoshi Tateyama

資格医

  • 麻酔科標榜医
  • 母体保護法指定医

メッセージ

当院は完全予約制です。
問診や各種相談は、個室で行っているため、ほかの患者さんに診療内容を知られることもありません。
来院後、ほとんどお待ちいただくことなく診療、検査を受けられます。
ささいなことも、どうぞご遠慮なくご相談ください。
このホームページが、あなたの不安な気持ちを少しでもやわらげるための一助となることを願ってやみません。

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