流産手術と中絶手術の内容
流産手術は流産処置ともいわれ、死産となり死胎児が子宮内に残っている稽留流産と不全流産、にたいして保険適応で行われます。中絶手術は母体保護法という法律に基づいて行われます。流産手術と人工妊娠中絶手術は経緯が異なり別のものになりますが、手術方法はほとんど同じです。
流産手術(流産処置)の流れ
流産手術の処置は中絶手術とほぼ同じです。稽留流産や不全流産などで手術が必要な場合に行います。
・早期流産の場合は、子宮内に手術器具を挿入し、絨毛組織を吸引して取り除きます。手術の目的は、出血や腹痛などのリスクが持続することをなくし、胎盤から出るHCGホルモンをとめ、癒着・不妊症などの原因となる子宮内感染症を予防することです。
中絶手術の流れ
初期中絶と中期中絶では手術の方法が異なります。
・初期中絶は妊娠11週6日までにおこなわれます。当院では掻把法(そうはほう)ではなく、子宮内膜に傷がつきにくく麻酔時間と手術時間が短く、身体への負担が少ない吸引法という手術方法を採用しております。当院では、電動真空吸引法(EVA)と使い捨ての手動真空吸引法(MVA)の両方に対応できます。下記の「人工妊娠中絶手術の方法」をご参照ください。
・中期中絶は妊娠12週から22週未満に行われます。手術方法や法律上の手続きも初期中絶とは異なります。当院では妊娠14週以降では、手術は通常の妊婦さんの出産と同様に陣痛を起こし、分娩方式で子宮から胎児と胎盤を摘出します。初期中絶と比べて身体的・精神的・手術費用などあらゆる面で負担が大きくなります。健康保険証を持参のかたは、「出産育児一時金制度」が適応されます。
下記の「中期中絶手術の方法」、「中絶手術の保険適応」をご参照ください。
(注)人工妊娠中絶手術の方法
(注)中期中絶手術の方法
(注)中絶手術の保険適応
(注)日帰り中絶手術の流れ