中絶後の出血について|量・終わる時期・生理が始まるタイミング

中絶後の出血について|量・終わる時期・生理が始まるタイミング 2020.05.27

今回の妊娠では様々な事情から出産を望まず、人工妊娠中絶手術をお考えの場合、中絶手術とはどのような手術であるのか、痛みや出血はどのくらいあるのか、などのご不安を抱えていらっしゃることと思います。
痛みや出血の症状は個人差がとても大きいですが、当院ではその症状の原因と対処について詳しくご説明をしております。



「関連記事」の「手術後に起こりうるリスク」の中の「出血」
「院長ブログ」の「中絶手術後におこる症状と対策」をご参照ください。

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中絶後の出血について

中絶手術の後には、出血がありますが、その出血の量と期間には個人差があり、持続的に出血する方もいればほとんど出血しない方もいらっしゃいます。どちらも異常ではないことを知っておくことは、術後の回復期を安心して過ごす上で大切です。回復期には無理せずリラックスして安静に過ごすことが大事だからです。 当院での人工妊娠中絶手術は、出血量が少ない吸引法の手術方法を採用しております。また、当院での吸引法は電動真空吸引法(EVA)と手動真空吸引法(MVA)の両方に対応が可能です。

中絶後に出血が起こる原因

中絶手術後の出血は、手術操作によるよる毛細血管からの出血と女性ホルモンの減少による生理の様な消退出血が主な原因です。
手術操作では、吸引法は掻爬法にくらべて子宮内膜を傷つけることが少ないため、術中の出血量も少ないという特徴があります。
妊娠の中断による女性ホルモンの減少はゆっくりと進行するので、消退出血量が少なかったり全く出血がないこともあります。出血の期間も2~3ヵ月続いたり、また逆に2~3ヵ月間月経が来ないこともあります。
また、子宮の収縮不全による出血もあり、出血の量と期間は個人差が大きいです。
いずれも正常ですので、あまりご心配されない様にしましょう。

中絶後の出血の量

出血の量は人によって異なり、術後に持続的に出血する方や多く出血する方もいらっしゃれば、中絶後にほとんど出血しない方や、出血が2~3ヵ月間来ない方もいます。いずれの場合も正常な場合がほとんどです。

出血した血液が子宮の中にたまると、レバー状の血のかたまりが出ることもあります。この症状は次第に減っていくことがほとんどです。鎮痛剤を内服することで痛みは和らぎます。

一度出血が止まっても、また始まる場合がありますが、それもほとんどの場合は心配のいらないものです。

子宮に内膜症や子宮筋腫を合併している方は子宮の収縮が悪くなり出血の量が多くなる傾向にあります。

中絶後の出血が止まる時期

出血が止まる時期にも個人差があり、1~2週間で収まる方が多いですが、出血は数日から1カ月程度続く場合まで幅広いです。

たて山レディスクリニックでは、手術1週間以内に経過を診させていただいておりますので、術後の診察時に心配な症状がある場合は母体保護法指定医である院長に直接相談していただけます。術後の診察時、検診費用はかかりません。

中絶後の出血とその対処

中絶後の出血の対処は、出血の原因によって異なります。
子宮内の毛細血管からの出血と子宮の収縮不全による出血にたいしては、止血剤や子宮収縮剤の投与、および子宮の輪状マッサージによって改善されることが多いです。これを生体結紮(生物学的結紮)と呼ぶことがあります。
女性ホルモンの減少による消退出血は生理様の出血ですのでだらだらと続くことがありますが、量はそれほど多くはありません。
子宮筋腫や子宮内膜症の合併のある方は、出血量が多くなります。

中絶手術の後には、出血症状を含めて様々な症状が起こることがありますが、時間の経過とともに次第に軽減していくものです。症状には個人差がありますが、ご不安にならないように症状の説明を丁寧にさせていただいおります。
たて山レディスクリニックでは、手術当日のご帰宅前に次回の検診の予約をしていただきます。検診のご予約前でも心配な症状がありましたら、早めにご連絡いただきご受診ください。

当院での人工妊娠中絶手術は、痛みの少ない吸引法での手術で、来院してから約3時間でご帰宅できます。術前から術後まで、安心して過ごしていただけるように当院では様々な準備をしております。
プライバシーの守られた個室での相談ですので、中絶手術に関してのご相談を丁寧にお受けすることができます。

中絶後の生理について

中絶手術を行った後は、胎のう・胎児・胎盤・子宮内膜がなくなり、女性ホルモンが減少して、消退性出血が生じます。
これは生理ですが、女性ホルモンがゆっくりと減少するため、生理の発現と量も個人差が大きいです。普通の生理の様に出血する人とほとんど出血しない人もいます。どちらも正常の場合がほとんどです。
出血の期間も数日の方から2~3ヵ月続く方もいます。また2~3ヵ月生理が来ない人もいます。個人差がとても大きいです。

中絶後の出血と生理の違い

中絶後の出血は子宮内の毛細血管からの出血と子宮の収縮不全による出血です。
生理は女性ホルモンの減少による消退性出血です。
また、人工妊娠中絶手術の後には、妊娠によって生じたホルモン成分が尿に含まれているため、妊娠検査をすると2~3ヵ月は陽性反応になることがあります。
術後の生理は、術前の生理と比べて出血量や期間などが異なる場合がありますが、ほとんどの場合は時間とともに元の生理に戻っていきます。

生理の再開時期

通常の生理の再開時期は個人差がありますが、普段から月経周期が安定している方は、
1~2カ月後には始まる場合が多いです。
再開した生理の経血の量も、人によって異なり、ごく少量の方も出血が多い方もいらっしゃいます。
3~4カ月後には通常の量に戻ることが多いので、焦らずに様子を見てください。心配が解消されない場合は手術を行った病医院までご連絡の上、ご受診ください。

中絶後の生活で気をつけたいこと

人工妊娠中絶手術を受けた術後数日は、身体的にも精神的にも、負担をかけないように無理をせず、ゆっくりとお過ごしください。安静を保つことがとても大切です。
当院での中絶手術は母体保護法指定医である院長が、3種類の麻酔と笑気麻酔を併用して吸引法による短時間で痛みの少ない安全性に配慮した手術を行っております。
術後の検診を受けていただくことで、術後の回復期にあるお体のフォローもしっかりとしていきますので、ご安心ください。

2~3日は安静にする

手術後は出血のほか、吐き気、腹痛、発熱、等が生じることがあります。
症状には個人差があり、術後の過ごし方によっても変わってきますが、それらの症状は次第に改善するものです。2~3日は十分に休養を取るように心がけてください。
また、飲酒と激しい運動は、3~4日間程度控えるようにください。

ナプキンをこまめに取り換える

中絶後の出血には生理用のナプキンを当てて対処してください。タンポンは子宮に刺激を与え、炎症を生じさせるおそれがありますし、術後の感染防止の観点からも、ナプキンの方をお勧めしています。

手術当日は浴槽に入らない

発熱の症状が出ていなければ、手術当日からシャワーをあびても大丈夫です。バスタブに浸かる入浴は手術の翌日以降からにしてください。

性交のタイミングに注意する

術後の経過が良好であり、出血などの症状がなければ、術後1~2週間から性交渉が可能なことが多いです。術後の経過には個人差があります。

ただし、出血が収まった頃は排卵の時期と重なる場合があり、妊娠する可能性があるので注意が必要です。
「望まない妊娠をしないように」するために、避妊をしましょう。当院では、術後に女性が主体的に避妊できるピルのやIUD(ミレーナ)などの相談にも対応できます。

今後のご不安や、お体の症状で心配な点がある時なども、術後の検診で院長に直接相談していただくことができます。

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監修 竪山均 tateyama hitoshi
資格医 麻酔科標榜医 | 母体保護法指定医
当院は完全予約制です。 問診や各種相談は、個室で行っているため、ほかの患者さんに診療内容を知られることもありません。 来院後、ほとんどお待ちいただくことなく診療、検査を受けられます。 ささいなことも、どうぞご遠慮なくご相談ください。 このホームページが、あなたの不安な気持ちを少しでもやわらげるための一助となることを願ってやみません。

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