中絶可能な期間と妊娠週数の計算方法|手術内容と費用も併せて解説

中絶可能な期間と妊娠週数の計算方法|手術内容と費用も併せて解説 2020.10.25

様々なご事情から今回は妊娠の継続ができず、人工妊娠中絶手術をお考えの場合、中絶手術の料金や手術方法は妊娠週数によって変わってきます。妊娠週数は最終生理日から算出できますが、ご自身で正確な妊娠週数を把握することが難しい場合は産婦人科の病院で診断してもらうことをおすすめします。中絶手術を行うには法的に可能な期間があり、また子宮外妊娠でしたら緊急の流産処置が必要になることもあります。当院でのご相談は、完全予約制でプライバシーに配慮した個室で行っております。なるべくお早めに予約して受診することが大切です。

ひとりで悩まずご相談ください

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中絶可能な期間と妊娠週数の計算方法

母体保護法という法律により、中絶手術は妊娠22週未満までしか行うことはできません。

人工妊娠中絶が可能な期間

妊娠21週6日までは中絶手術を受けることができますが、妊娠22週目を過ぎると中絶手術は日本では認められていません。

ご自身の妊娠週数がわからない時は、産婦人科の医療機関を受診していただき、超音波検査で妊娠の月数計算を測定してもらうことができます。

人工中絶手術ができるのは母体保護法指定医のみです。

ご自身に大きなご病気がある場合や、巨大な子宮筋腫や卵巣腫瘍合併妊娠、子宮奇形、帝王切開瘢痕部妊娠、等の合併症がある場合や、異所性妊娠が疑われるときも、手術をお受けできないことがあります。

妊娠週数よって手術の方法は異なります。中絶可能な状態かは、一度お電話でご相談していただきたいと思います。

妊娠週数の計算方法

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妊娠週数の計算には、最終月経開始日からと胎児の超音波計測から、の2つの方法があります。

<最終月経開始日から決める方法>

最終月経の開始日を妊娠0週0日として計算します。
例えば、
①生理が来て1週間と3日目の場合は、妊娠1週3日となります。実際はまだ排卵も妊娠もしていません。
②生理が生理予定日より2週間4日遅れているとすると、最終生理開始日から6週4日目ですので妊娠6週4日となります。
③生理が2ヶ月近く遅れているときは、最終生理開始日から12週近く過ぎているので、妊娠12週頃となります。

最終月経から推定する方法は月経が28日周期であることを前提としており、
月経不順や最終生理があいまいな場合は不正確になります。

<超音波計測で行う方法>

胎児の発育にに従って、胎のうGS、頭殿長CRL、大横径BPD、腹部周囲長AC、等を測定することで
妊娠週数を予測する方法です。数回計測を行い妊娠週数を推定し、妊娠40週0日を出産予定日とします。
欠点として測定誤差や個体差が生じることがあります。

<妊娠週数の最終的な決定法>

最終月経開始日からと超音波計測の方法が一致すれば、それが妊娠週数となります。
一致しなければ、超音波計算を優先させて、月経周期と性行為日を参考値として総合的に妊娠週数を決定します。
体外受精や受精卵凍結を行った場合は、受精日、凍結胚融解日、等を考慮して妊娠週数を決めます。

【期間別】中絶の手術内容

妊娠週数によって中絶手術の方法は変わります。妊娠週数による中絶術は大きく分けて、初期中絶と中期中絶の2つの「期間別」に分類されます。
「初期中絶」とは、妊娠12週未満の妊娠初期に行われる中絶手術のことで、「中期中絶」とは、妊娠12週から妊娠21週6日までの妊娠中期に行われる中絶のことです。

[注] 中絶手術の方法[妊娠週数別]

初期中絶(妊娠12週未満)の場合

初期中絶手術の方法には吸引法と掻爬法(そうはほう)があります。
<吸引法>とは、WHO(世界保健機構)が推奨している方法で、吸引チューブを子宮頸管内に挿入して子宮内の胎児や胎盤を吸引する方法です。
手術時間は約3分で、手術と麻酔の時間が短く、体への負担が少なくほとんど痛みのない中絶手術となります。
当院では生理痛のような痛みのある術前処置を行う必要性のない吸引法で中絶手術を行っております。
術前処置とは、中絶手術の前に子宮頚管の拡張作用や柔らかくする熱化作用のあるラミナリア(ダイラパン・ラミセルなど)などの子宮頸管拡張材を挿入する処置のことです。搔把法の手術方法では、多くの場合に術前処置が必要となります。

[注] 術前処置なし
[注] 痛みの少ない中絶手術

吸引法には手動真空吸引法(MVA)と電動真空吸引法(EVA)があります。当院は両方に対応できます。
手術中には静脈麻酔のほか笑気麻酔を併用しますので、痛みを感じることもほとんどありません。

<掻爬(そうは)法>とは、鉗子とキュレットという器具を使用して子宮内の胎児と胎盤を掻き出す方法です。内膜を傷つけるリスクがあり、吸引法に比べると手術と麻酔の時間は長くなります。

<当院は吸引法を採用>

当院では、安全性に配慮した手術を行うため様々な対策を行っております。院内は換気・消毒・滅菌を行い常に清潔で、手術器具は徹底的に滅菌消毒されております。手術中は抗生剤が投与され、術後も内服薬の服用で感染症対策をして、万全と考えられる感染症対策を行っております。

<胎児に永代供養>

胎児には追加料金なくの永代供養をさせていただいています。

[注] 中絶手術の方法[妊娠週数別]
[注] 中絶手術の麻酔について

中期中絶(妊娠12週~22週未満)の場合

<妊娠12週>では、初期妊娠と同様の吸引法で行います。
<妊娠13週>以降では、初期妊娠の場合と異なり術前の処置が必要になります。
<妊娠14週以降>では、前日に子宮頸管を拡張して、当日に子宮収縮剤を使用して人工的に陣痛を起こし母体外に胎児を娩出する出産方式になります。

<安全性と清潔に配慮した手術>

妊娠12週以降は出産育児一時金制度の適応になります。胎児には永代供養をさせていただいています。

妊娠12週以降の中期中絶では、胎児が大きくなっているため母体への負担やリスクが大きくなります。子宮穿孔(しきゅうせんこう)の合併症リスクに対しては、超音波ガイド下で可視化での手術によりその確率はほとんどありません。

当院ではリスクを減らし、感染症、腹膜炎、子宮復古不全、絨毛遺残など手術によって生じる可能性がある合併症に対して予防と対策を行っております。

[注] 中期中絶手術の方法
[注] 中絶手術の安全性への配慮と知っておきたいリスク
[注] 中絶手術の保険適応

たて山レディスクリニックの初診から中絶手術までの期間

初診から中絶手術までの流れは、妊娠週数と来院日数によって変わってきます。

[注] 中絶手術の流れ

<初期中絶の場合>

たて山レディスクリニックでは、妊娠12週未満(妊娠11週6日まで)の初期中絶の場合、初診来院日に来院から帰宅までおよそ3時間の日帰り手術が可能です。
初診当日の手術をご希望の患者さんには、予約時のお電話で受付より中絶費用、同意書、来院時に準備するもの、合併症、手術前日のお食事を含む注意事項などについて丁寧に説明をしております。
初期中絶では患者様のご都合に合わせて、来院回数[1回コース]と来院回数[2回コース]から選択していただくことが可能です。初期中絶の場合には、当院では痛みのある術前処置なしで吸引法による手術を行っております。
[1回コース]の場合の流れは、
診察、術前検査、妊娠状態の確認、手術と麻酔の説明、同意書、合併症の確認、食事、費用の説明などを行います。入院の必要性はありません。
診察や検査の結果、手術可能な場合、同日手術をご希望の場合はそのまま中絶手術を行います。
術後は院内で安静にして、お休みいただいた後、術後の診察で問題がなければ帰宅できます。
[2回コース]の場合の流れは、
1日目に診察、術前検査、妊娠状態の確認、手術、麻酔の説明、同意書、合併症の確認、食事、金額の説明などを行います。
2日目の来院時に手術を行います。術後は院内で安静にしてお休みいただいた後、術後の診察で問題がなければ帰宅できます。

<中期中絶の場合>

妊娠週数12週以降の中期中絶手術は、処置や手術方法が異なります。
当院の場合、妊娠12週は初期中絶と同じ方法で、妊娠13週の場合には経産婦の場合は術前処置なしの吸引法、未産婦の場合は術前処置ありの吸引法または分娩法で手術を行っております。
妊娠週数14週以降の中期中絶では、手術は一泊の2日間にわたります。初診来院日に問診・診察、妊娠状態の確認、術前検査、手術・麻酔の説明、副作用やリスクの説明、同意書、術前準備、食事、手術費用について説明します。
中期中絶では子宮頸管拡張および熱化作用のある術前処置が必要になります。初診来院日か、後日手術をご予約の場合は手術日前日に術前処置を行います。
手術当日は、術前処置で挿入した子宮頸管拡張材を抜去し、子宮口が開大していることを確認して子宮収縮剤を投与して人工的に陣痛を起こします。出産と同様に分娩様式になります。

<術後検診>

初期中絶・中期中絶いずれも手術後は、術後1週間前後に術後検診を受けていただいています。術後検診には追加料金はかかりません。出血や炎症、子宮の回復状況などを丁寧に確認しております。心配な症状があった場合にも、院長に直接相談していただけます。

[注] 中絶手術後の出血
[注] 中絶手術後の腹痛
[注] 術後の生理不順

妊娠週数で異なる中絶手術の費用

中絶手術の費用は妊娠週数によって異なります。費用には【初診料・検査料・手術料・麻酔料・消費税・術後の検診料】まで全てが含まれており、土日祝日も分かりやすい同額の費用体系です。

[注] 中絶手術の費用

妊娠12週未満(妊娠初期)の方の費用

初期中絶では、初診日の1日ですべて終了する1回コース、初診日と手術日の2日で終了する2回コースから、患者さんのご都合に合わせたコースを選択していただけます。

<初期中絶料金表>

[1] 1日コース(1回で全てを終了するコース)

妊娠週数/費用 平日(月・火・金) 土・日・祝日
妊娠12週まで 10万円 10万円

[2] 2日コース(初診日と中絶手術日の2回で行うコース)

妊娠週数/費用 1日目(初診日) 2日目
(手術料、麻酔料、消費税、術後検診料、等を含む)
平日(月・火・金) 土・日・祝日
妊娠12週まで 1万円 9万円 9万円

但し、
・中絶手術は自費診療となります。
・予約を確定した後のキャンセルには、キャンセル料が生じます。
・血液型が、Rh(―)の方は、中絶手術後にγ-グロブリンの注射代3万円が必要です。
・双胎の場合は追加料金が発生することがあります。
・クレジットカードによる分割払い可能です。
・望まない妊娠による人工妊娠中絶手術は原則として保険適用外の診療で、自費での自由診療となります。例外として保険適用になる場合があります。

[注] 中絶手術の保険適用について
[注] クレジットカードによる分割払い

妊娠12週をこえた方の費用

中期中絶は原則として2日に分けて行われます。ただし、12週~14週の場合は1日で行うこともできますので、お電話でお問い合わせください。

<中期中絶料金表>

妊娠週数/費用 1日目(初診日) 2日目
(手術料、麻酔料、消費税、術後の検診料、等を含む)
平日(月・火・金) 土・日・祝日
12週 1万円 46.1万円 46.1万円
13週・14週 49.1万円

49.1万円

15週 51.1万円

51.1万円 

16週・17週 54.1万円 54.1万円
18週・19週 57.1万円 57.1万円
20週・21週 61.2万円 61.2万円

<注意事項>
 ・12週~14週の中期中絶は来院当日の1日で終了することも可能です。お電話でおたずねください。
 ・中期中絶料金には火葬埋葬代キャッシュ4万円も含れています。
 ・中期中絶で健康保険加入者は、術後に申請することによって出産育児一時金(約50万円)を受領することができます。申請方法は当院で説明させていただきます。
 ・血液型が、Rh(―)の方は、中絶手術後にγ-グロブリンの注射代3万円が必要です。
 ・双子の場合は追加料金が発生することがあります。
 ・予約を確定した後のキャンセルには、キャンセル料が生じることがあります。
   ・血液型が、Rh(―)の方は、中絶手術後にγ-グロブリンの注射代3万円が必要です。
   ・クレジットカードによる分割払いの選択も可能です。

[注] 中絶手術の保険適用について
[注] 中絶の基礎知識と費用
[注] 中絶手術の費用

【中期中絶をご検討中の方へ】中絶手術後に必要な手続き

妊娠12週以降に人工中絶手術を受けた場合は、死産届と死産証書を手術から7日以内に提出し死胎火葬許可証を発行してもらう必要があります。妊娠12週未満の手術では手術後に特に必要な手続きはございません。
これらの手続きについては必要な時に詳しくご説明いたします。
妊娠12週以降の中絶には、術後に出産育児一時金(約50万円)が適応されます。
当院では、手術後の赤ちゃんはお寺で永代供養をさせて頂いております。患者さんご自身で火葬やお寺の手配をしていただく必要はございません。また委託している業者さんにつきましても、20年以上お願いをしています信頼のおける業者さんです。

[注] 中期中絶手術の方法

中絶手術が可能な期間を確認し、早めのご決断を

今回の妊娠では、様々なご事情から妊娠継続が難しく中絶手術をお考えの場合、出産するかしないかを悩んでいらしたとしても、人工妊娠中絶手術には手術可能な時期が法律によって定められています。
妊娠の週数計算によっても手術方法が異なり、身体にかかる負担も週数が増えるほど大きくなります。生理が遅れている、ご自身で行った妊娠検査薬で陽性がでた場合、早めに産婦人科医療機関を受診することをおすすめします。妊娠の有無、妊娠週数、妊娠の状態を正しく確認することが大切です。妊娠の年数計算によって手術方法や費用も異なります。手術を行うかどうか、なるべく早くご決断されることが望ましいです。

プライバシーの面から遠方よりご来院の場合や、お忙しく時間がなかなか取れない方の場合でも、たて山レディスクリニックでは、初期中絶の場合は初診来院日に術前処置なしで日帰りの中絶手術が可能です。術後の出血量など症状には個人差が大きいですが、経過が順調な場合は手術翌日の仕事が可能なことが多いです。

当院の中絶手術は、安心と安全性への配慮を第一に考え、お体に負担や痛みが少ない手術を行なっております。術後は検診で回復まで丁寧に確認し、次回の妊娠やホルモンバランスの変化など丁寧にご説明し、患者様の不安や心配のお気持ちを解消するためのアフターケアを行っております。

今後は望まない妊娠はしないように、女性が主体的に避妊できる「ピル服用」や「避妊リング(ミレーナ)」などをご案内しております。ご希望の方は、お気軽にご相談ください。

中絶手術のご相談から術後のアフターケアまで、院内ではリラックスしてお過ごしいただけるように様々な工夫をしております。人工中絶についてご心配やご不安な点などございましたら、お電話にてお問い合わせください。

[注] 中絶手術の翌日から仕事はできる?
[注] 中絶後の出血について

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10:00~13:00 × ×
16:00~17:00 × × × × × × ×
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【日・月・火・金・土・祝日】 10:00~13:00 (8時45分から予約可能です)
【水・木】休診日
事前に電話(03-3408-5526)でご予約下さい。
監修 竪山均 tateyama hitoshi
資格医 麻酔科標榜医 | 母体保護法指定医
当院は完全予約制です。 問診や各種相談は、個室で行っているため、ほかの患者さんに診療内容を知られることもありません。 来院後、ほとんどお待ちいただくことなく診療、検査を受けられます。 ささいなことも、どうぞご遠慮なくご相談ください。 このホームページが、あなたの不安な気持ちを少しでもやわらげるための一助となることを願ってやみません。

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