人工妊娠中絶の基礎知識|中絶手術と薬|費用の分割払い||

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人工妊娠中絶の基礎知識|中絶手術と薬|費用の分割払い|

生理が遅れて妊娠している可能性がある場合はまず尿検査をしてみましょう。尿妊娠検査薬で陽性反応がでましたら出産するかどうかを悩んでいらしたとしても早めに産婦人科の医療機関を受診して、胎児の妊娠週数と妊娠状態を確認してもらうことをお勧めします。また、今回いろいろなご事情で、妊娠を継続することができず中絶するとご判断しているのでしたら、パートナーや両親、信頼できる知人に相談して十分に話し合いを行った後に、母体保護法指定医を標榜している病院かクリニックを受診することもおすすめします。病医院へのご相談は、お電話で確認して予約をしてから受診しましょう。

人工妊娠中絶の基礎知識

日本では中絶の手術件数はずっと減少しています。また、中絶手術の方法もD&C(拡張と掻爬法)から吸引法、MVA(手動真空吸引法)等へと多様に変化しています。そして、経口中絶薬も2023年4月に認可されました。

中絶とは

「中絶とは、胎児が母体外において、生命を保続することができない時期に、人工的に胎児及びその附属物を母体外に排出すること」と定義されています。(母体保護法第2条)

[注] 中絶・流産・死産の基礎知識

日本における中絶の現状と経口中絶薬

厚生労働省の報告書によると、人工妊娠中絶手術件数は、西暦1955年が170万件、1990年が45万件、2000年が34万件、2015年が17万件、2019年が15万件と、第二次世界大戦以降は一貫して減少しています。その原因としては、人口の減少、出生数の減少、避妊方法の普及があげられます。

年齢別にみると、中絶件数は、2019年では20歳~24歳が最も多く12.9%で、次に25歳~29歳が10.4%となっています。

[注] 1955年以降の日本の人工妊娠中絶件数の推移 (出典:ウィキペディア人工妊娠中絶より)
[注] 厚生労働省、令和元年度衛生行政報告例の概況の母体保護関係 より

中絶の条件と母体保護法

中絶手術の実施条件は、母体保護法という法律で、定められています。

中絶は、「妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの」に適応され、母性の生命健康を保護することが目的になっています。

中絶は、妊娠21週6日までに、本人と配偶者の同意を得て、母体保護法指定医を標榜している産婦人科の医療機関でのみ行うことができます。
「配偶者」とは、婚姻関係にある一方から見て他方を指す言葉になります。
従って、同意書は結婚している場合は必須になりますが、独身の場合は推奨事項となります。

「母体保護法指定医」とは、「都道府県の区域を単位として設立された公益社団法人たる医師会の指定する医師」のことです。

[注] 母体保護法と中絶の条件

妊娠週数の数え方と妊娠状態

正しい処置を行うためには、胎児の妊娠週数と妊娠状態を把握しておくことが大切です。

「妊娠週数」は、「最終月経の開始日」と「超音波検査による胎児の大きさ」の両方を考慮して決められます。

「最終月経の開始日」からの計算は、最終月経の開始日を妊娠0週0日として、当日までの妊娠週数日数で計算されます。

「超音波検査による胎児の大きさ」は、胎児の頭殿長と大横径の大きさから、妊娠週数を推定します。

「最終月経の開始日」は月経不順の場合や記憶が不明瞭の時は不正確になるため、「超音波検査による胎児の大きさ」の測定値を優先させて、生理周期を参照しながら、算出することになります。

「妊娠状態」とは、正常な子宮内膜への妊娠か、異所性妊娠、胞状奇胎、帝王切開瘢痕部妊娠等の異常妊娠なのか、多胎妊娠、子宮筋腫合併妊娠、等のハイリスク妊娠なのか、の妊娠の状態のことです。

[注] 妊娠週数の計算方法

中絶手術と経口中絶薬

性行為があって生理が生理予定日より1週間以上遅れているか、又は、つわりなどの妊娠症状がある場合には、妊娠したかもしれないので尿妊娠検査を行いましょう。

中絶手術と中絶薬の選択

尿検査が陽性なら産婦人科病院で超音波検査を行い妊娠週数と妊娠状態の確認が必要です。今回妊娠の続行を希望しない時は、中絶手術と中絶薬の基礎知識が必要になります。男性パートナー、ご両親、等と十分に話し合いをすることがとても大切な事です。
[注] 妊娠自己診断チャート

経口中絶薬が日本で承認

経口中絶薬とは、人工妊娠中絶を外科的な処置によってではなく、飲み薬によって行うという方法です。
2023年4月21日に、厚生労働省の薬事分科会は飲む中絶薬メフィーゴパックの販売の承認を了承しました。
妊娠9週0日までの正常妊娠に適用され、自費診療となります。
薬による妊娠中絶は「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」という2種類の薬を36~48時間空けて順番に服用します。
最初に「ミフェプリストン」という薬剤を服用すると、妊娠維持に必要な黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きをブロックして妊娠の継続を止めます。
次に「ミソプロストール」を36~48時間後に口腔粘膜から吸収させるバッカル投与します。ミソプロストールは子宮口を柔らかくして子宮収縮させ胎児を娩出させます。
問題点として、9週0日までの投与で保険適用外となり、異所性妊娠、摘出内容物の処理法、不全流産や大量の不正子宮出血の副作用、等が生じた場合の対応が必要になります。
WHO世界保健機関は、吸引法による中絶手術かまたは飲む中絶薬による中絶を推奨しています。
[注] 経口中絶薬 

病院の選び方

妊娠を継続するか否かまだ決めていない場合でも、妊娠状態と妊娠週数を正確に知るために病院を受診することが必要です。

また、妊娠の継続ができないと判断している場合は、ご自身のスケジュールを確認して、母体保護法指定医師を標榜している病医院を受診して相談することをおすすめします。

中絶手術の病院選びのポイントや、最短で受けられる時期、については以下の[注]をご参照ください。

[注] 中絶手術の病院選びのポイント
[注] 中絶手術を最短で受けられる時期

妊娠初期(妊娠12週未満)で、病院の超音波断層法検査で子宮内妊娠が確認されれば、中絶手術は可能です。

初期妊娠の妊娠4週目で子宮内に胎のうが確認できないときは、まだ小さくて見えないのか、流産したのか、子宮外妊娠なのか、のいずれかですので1週間くらい様子をみて、再検査します。

妊娠6週くらいになると、超音波で子宮内に胎のうと胎芽が確認されます。

妊娠中期(妊娠12週~妊娠22週未満)は、手術方法が変わり心身への影響が大きくなるので、妊娠9週、10週、11週目の初期妊娠中に診察と決断をすることをお勧めします。

中絶手術は妊娠何週で受ければいいのか、入院については、以下の[注]をご参照ください。

[注] 妊娠5週・6週の中絶手術
[注] 妊娠7週・8週の中絶手術
[注] 中絶手術の入院について

中絶に関するよくある質問・疑問

中絶手術に関しては周囲の方には相談しにくい内容のため、わからないことや不安をお一人で抱えていらっしゃるかもしれません。当院ではホームページに様々な情報を掲載しております。以下に、当院で中絶手術に関するよくあるご質問を掲載します。

[注] 中絶手術のベストな時期

初診来院日に中絶手術できますか?

可能です。詳細は必ずお電話でご確認ください。週数の確認、お食事の話、持参していただく物、合併症、同意書、等の重要なお話が必要です。

遠方の方、最短の時間で手術を終えたい方、等にご利用いただいています。

[注] よくあるご質問

中絶手術に保険は適用できますか?

原則として人工妊娠中絶手術には保険は適用されません。妊娠12週未満の望まない妊娠への中絶手術の費用は、検査費用も手術費用も全て自費診療になります。

性被害により妊娠した場合にも保険は適用されませんが、「性犯罪被害者への医療費に係る公費負担制度」の利用が可能です。警察署への申請が必要となりますので、「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」へ相談してみると良いです。

一方で保険が適用される例外もあります。

  1. 母体の中で赤ちゃんが亡くなってしまった時。(稽留流産となります。)
  2. 医師が妊娠の継続が母体の生存を脅かすと判断し、治療として中絶を行うとき。
  3. 妊娠12週以降の中期中絶で健康保険に加入している方は、手術後に「出産育児一時金」を申請することで約42~50万円の一時金を受領することができます。出産育児一時金の申請方法は当院でご説明させていただきます。

[注] 中絶手術の保険適応

中絶手術の同意書は必要ですか?

母体保護法より、「指定医師は、本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶手術を行うことができる。」と規定されていることから、本人と配偶者の同意書は必須になります。

婚姻関係にないパートナー様の同意書については、法律では触れられていません。

パートナー様と連絡が取れない時や、パートナーがわからない時は同意書なしで中絶手術ができることがあります。侵襲性のある手術ですので、特別な理由がない限りパートナー様も同意書に記入していただくことをお勧めしております。

[注] 同意書の必要性

中絶で慰謝料を請求できる?

性交渉が同意のもとに行われた場合は、中絶手術に対して基本的には慰謝料の請求はできません。しかし、次の様な場合には慰謝料の要求ができることがあります。

・女性側から慰謝料を請求できる場合としては、強要や暴力によるもの、虚偽の申請(実は結婚していた、避妊していなかった等)があった時には、権利侵害として慰謝料が請求できることがあります。

・男性側から慰謝料の請求できる場合は、実は妊娠していなかった時や自分の子供ではない場合があります。本当に妊娠しているかどうかの確認や、自分の子供であることの検査が必要となります。

中絶手術は女性側に身体的精神的に大きな負担となるため、男性側との話し合いが一番大切になります。

2回目以上の場合も中絶手術を行ってもらえる?

・当院では2度目以上の方でも中絶手術のご相談を多くお受けしています。

・当院の手術方法は子宮内膜に配慮した吸引法ですので二回以上の複数回の中絶手術可能です。また、中絶手術後に妊娠して出産することもできます。
・複数回の帝王切開を経験した方も、吸引法および超音波ガイド下の手術ですので、中絶手術をお受けすることができます。
・筋腫、内膜症、その他の合併症のある方も手術をお受けすることができますので、お早めにご相談ください。
・当院では複数回の中絶を多数行った方が多数おられます。何度行っても不妊症になることはありませんが、「望まない妊娠をしない」ように、ピルの内服やミレーナの装着をご案内しており、ご相談に対応しております。

[注] 中絶2回目以上でも妊娠できる?

未成年でも中絶手術できますか?

・未成年者の中絶にも対応しております。

・世界的に18歳以上を成年年齢とするのが主流で、国民投票権や公職選挙法の選挙権年齢が18歳となっていることから、当院では18歳以上は成人として対応しています。

[注] 未成年の場合は?

中絶費用の分割払い

当院の中絶費用はわかりやすい一括払いで、手術料金には、初診料、中絶手術料、麻酔料、消費税、術後1回目の検診料 等をすべて含んでの金額になります。税抜きではなく税込みで、術後の検診料も含んだお支払いになりますのでお安くなります。
クレジットカードによる分割の返済も可能です。

わかりやすい中絶料金の一括支払い

・初期中絶は1日で終わるコースと、2回に分けて行うコースがあります。

・中期中絶は2日に分けた料金になりますが、12週~14週の場合は1回で行うこともできますので、お電話でお問い合わせください。

・初期中絶の妊娠11週6日まではすべて同一の料金です。平日と土日祭日の料金も同一です。

(1)妊娠12週未満の方の費用

a.1回コース(1日ですべてを終了するコース)

妊娠週数/費用 平日(月・火・金)、 土・日・祝日
9週まで 10万円 10万円
10週、11週 10万円 10万円

b.2回コース(初診日と中絶手術日の2回で行うコース)

妊娠週数/費用 1日目
(初診日)
2日目
(中絶手術料、麻酔料、消費税、術後の検診料を含む)
平日(月・火・金) 土・日・祝日
9週まで 1万円 9万円 9万円
10週、11週 9万円 9万円

(2)妊娠12週をこえた方の費用

妊娠週数/費用 1日目
(初診日)
2日目
(中絶手術料、麻酔料、消費税、術後の検診料を含む)
平日(月・火・金) 土・日・祝日
12週 1万円 44万円 44万円
13週・14週 47万円 47万円
15週 49万円 49万円
16週・17週 52万円 52万円
18週・19週 55万円 55万円
20週・21週 59万円(現在休診中) 59万円(現在休診中)

但し
・妊娠12週~14週の中期中絶は1日コースも可能です。お電話でおたずねください。
・中期中絶料金には火葬埋葬料キャシュ4万円も含まれています。
・中絶手術は自費診療です。
・予約を確定した後のキャンセルには、キャンセル料が生じることがあります。
・血液型がRh(-)の方は、中絶手術後にγ-グロブリンの注射代3万円が必要です。
・双胎の場合は追加料金が発生することがあります。
・人工妊娠中絶手術は原則として保険適用外の自由診療ですが、健康保険加入者には出産育児一時金(約50万円)が術後に申請することで支給されます。
・不明な点はお電話でお尋ねください。

[注] 中絶手術の保険適用について

[注] 妊娠中絶手術の費用

クレジットカードによる分割払い

・中絶手術には大きな金額の料金が必要になります。ご自身、パートナー様、知人、ご両親のクレジットカードでお支払いいただき、後でカード会社に分割でご返済されるのが合理的な方法になります。
・クレジットカードは「キャッシュレス決済」になり、現金を持ち合わせていなくても支払うことができます。
・特に中期中絶の場合はかなりの高額の費用になりますので、クレジットカードをお持ちでない方は、この際にカード会社に連絡して、カードを作って加入することをおすすめ致します。

・クレジットカードによる「分割払い」とは、ご利用金額を複数回にわたって分割して支払う方法です。複数回数(通常は3回以上)についての詳細は、ご自身が契約しているカード会社にお問い合わせください。

・ご本人様のクレジットカードのほか、男性パートナーやご両親、他人のカードも使用できます。ただし、カードの所有者がご一緒に来院されることが条件になります。

[注] クレジットカードによる分割払い

当院の中絶手術の流れ、検査と方法

・中絶手術の流れと方法は、初期中絶か中期中絶か、又は、初診来院日当日の手術希望か否か、によって変わってきます。

・「初期中絶」とは、妊娠4週~妊娠11週6日までに行う中絶手術のことです。
「中期中絶」とは、妊娠12週~妊娠21週6日の間に行う中絶手術のことです。

中絶手術の流れ

・「初期中絶」の流れは以下の「日帰り中絶手術の流れ図」となります。

・「中期中絶」は原則として、2回コースとなります。詳細はお電話でおたずねください。

(1)ご予約、ご相談

・ご予約(ご相談)は、お電話(03-3408-5526)で予約を入れてください。ネットで予約を入れた方も、詳しい説明がありますので、ネット予約後にお電話してください。

・費用、同意書、前日の食事、初診時に準備するもの、合併症、などのお話と、初診日と手術日の日程を決めるご相談が必要です。

・手術の前日は、入浴又はシャワーを済ませ、夜の12時を過ぎたら食事は控えてください。お茶などの飲料水はOKです。

(2)初診日

(a)1日で初診と手術を行うコース(1回コース)

診察、妊娠検査、説明、料金、手術、術後の安静、まで1日で終了し、帰宅します。

(b)2日に分けて、初診と手術を行うコース(2回コース)

初診日に、診察、説明、血液検査などを行い、次回の手術日を決めます。手術日に来院し、日帰り中絶手術を行い、安静にしてから帰宅します。

(3)再診日

術後の、検診と検査をおこないます。

・「日帰り中絶手術の流れ図」

(1)ご予約 電話またはネット
(a)1回コース (b)2回コース
(2)初診日 診察

検査と説明

中絶手術

帰宅
診察

検査と説明



帰宅
手術日 中絶手術
(3)再診日 術後検診

[注] 中絶手術の流れ

超音波検査、血液検査とRh式血液型不適合検査

・来院された初診時に、まず問診表に既往歴、妊娠歴、等をご記入していただき、問診で喘息、アレルギー体質、体調、等をお聞きし、血圧を測定します。

・超音波検査で、胎児の大きさから妊娠週数を測定し、子宮内膜の正常妊娠であることを確認します。

・子宮外妊娠などの異常妊娠でない事と、多胎妊娠、双角子宮、子宮筋腫合併の有無などのハイリスク妊娠でないことを確認します。

・血液検査で貧血、Rh式不適合妊娠、感染症検査、クラミジア検査などを行います。

・Rh式血液型不適合妊娠の時は、術後にγ-グロブリンの筋注をおこないます。

[注] 術前検査・Rh式血液型不適合妊娠

・初期妊娠で事前検査に問題がなければ、病室にご案内します。

・手術法、麻酔法、副作用をご説明し、納得して頂ければ、手術同意書に署名、捺印して頂きます。

・術衣に着替えていただき、手術室にご案内いたします。

・全身麻酔のうち最も軽い静脈麻酔下で約5分間眠っている間に手術は3分の吸引法で終了いたします。

・回復室で安静して頂き、問題なければ、入院の必要はなく来院してから、約3時間で帰宅できます。

[注] 中絶手術の流れ

中絶手術の方法

・手術方法は妊娠週数によって異なります。

・「妊娠週数別の中絶手術の方法」

中絶時期による分類 妊娠週数 中絶方法の種類
初期中絶 妊娠4週~11週6日 吸引法(MVA又はEVA)
中期中絶 妊娠12週 吸引法(MVA又はEVA)
妊娠13週、妊娠14週 吸引法、又は前処置と吸引法
妊娠15週~妊娠19週6日 前処置と分娩法

<初期中絶の吸引法と搔爬法とは>

<吸引法>

・吸引法とは麻酔で眠っている間に、吸引チューブを子宮頚管内に挿入して、子宮内の胎児や胎盤などの内容物を吸い出す方法です。当院ではエコーガイド下に吸引しますので、取り残しや内膜損傷などの後遺症もなく、WHO(世界保険機関)が推奨する子宮内膜にダメージの少ない手術法です。

・吸引法には電動真空吸引法(EVA)と手動真空吸引法(MVA)があります。EVAとMVAの違いは、吸引の動力に電気を使用するか手動で行うかの違いと、吸引管が金属製かプラスチック製かのちがいです。

・当院は吸引法を採用し、EVA、MVAのどちらの方法にも対応できます。

・当院では痛みのある手術前処置は行なわずに中絶手術が可能です。

・「中絶の前処置は痛いの?前処置なしで大丈夫?」とよく質問されますが、個人差はありますが手術前処置は痛みを伴います。また当院の初期中絶では前処置は全く必要ないのでご安心できます。

[注] 中絶手術の方法
[注] 手術前処置なし

<掻爬法(そうは法)>

・掻爬法とは、鉗子とキュレットという医療器具を使用して、子宮内容物を書き出す方法です。古くから行われている汎用的手法ですが、ブラインドの手作業で行うことが多く、子宮内膜の損傷の可能性がたかくなります。手術時間と麻酔時間が長くなるため出血量が多くなる傾向にあります。

・WHO(世界保健機関)の発表したガイドラインでは、「掻爬法」は子宮内膜を傷つけるリスクが高いとしています。

<中期中絶の分娩法>

・14週以後の中期中絶手術では分娩法となります。

・手術前日に子宮口と子宮頸管を拡張するために、ラミナリア、ラミセル等の子宮頚管拡張材を入れる手術前処置を行います。一泊して、翌日に子宮収縮剤の投与を行い、陣痛をおこして、分娩方式での出産になります。

・中期中絶では、手術後に役所に「死産届」と「死産証書」の書類を7日以内に提出して、「死胎火葬許可証」を発行してもらう必要があります。

・中期中絶では、保険を適応して「出産育児一時金制度」を利用できます。詳細は来院しておたずねください。

[注] 中期中絶手術の方法

たて山レディスクリニックの中絶手術の特徴

当院での人工妊娠中絶手術は、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの手術を行なっております。患者様のお気持ちに寄り添い、痛みが少なく、より安心安全性に配慮した手術を受けていただくための当院の中絶手術の特徴をご紹介します。

初診来院日に日帰り手術可能

・初期中絶の場合、初診来院日に日帰り中絶手術を受けることも可能です。

・遠方から来院の方、時間に余裕のない方、最短の時間で中絶を終了させたい方、等にご利用いただいています。

・事前にお電話でご予約することが必要です。手術前の注意事項、患者様のご病気、準備等のお話があります。

[注] 当院の中絶手術の特徴

痛みを伴う術前処置なし

・手術前処置を行うかどうかは、病院や手術方法よって異なります。当院では、妊娠12週以下の中絶手術の場合には痛みのある術前処置は必要なく、吸引法で中絶手術を行なっております。

・当院では前処置のない安全性に配慮した手術を行なっています。

・妊娠13週、14週の場合は術前処置の必要性は、経産婦か未産婦かによって異なります。

・妊娠15週以降では、胎児が大きくなっているため、中絶手術の前にラミナリア(他にダイラパン・ラミセル等の種類があります)などを挿入し子宮頸管を広げる拡張作用と柔らかくする熱化作用のある術前処置が必要となり、分娩法での出産となります。当院の場合は前処置の必要性は、妊娠週数によって異なります。

・妊娠週数が進むほど、前処置を含むお体への負担や精神的な負担も大きくなっていきますので、早めのご相談をおすすめします。

[注] 術前処置なし

中期中絶手術を実施

・中期中絶とは、妊娠12週から妊娠22週未満の中絶手術のことです。母体保護法という法律で、中絶手術可能な期間は、妊娠21週6日までと定められております。

・妊娠12週以降の中期中絶手術を行なっている病院は少ないです。当院では、妊娠18週前後までの中期中絶手術のご相談をお受けしております。

・中期中絶になると、手術方法・法律上の手続き・お体への負担・費用など、初期中絶と比べて様々な違いがあります。

・一般的に初期中絶に比べて、患者様への負担が大きくなりますので、できるだけ早い時期にご相談いただくことをおすすめしております。

・中期中絶の方は役所への書類の提出の義務があります。

・「出産育児一時金制度」の適応になります。

[注] 中期中絶手術の方法

体に負担の少ない麻酔を使用

・当院での人工妊娠中絶手術には静脈麻酔と笑気麻酔を併用しています。静脈麻酔は点滴から3種類の静脈麻酔を投与し、笑気麻酔はマスクから吸入します。

・静脈麻酔が投与されるとすぐに意識がなくなり眠ったままの全身麻酔で手術が行われます。麻酔時間は約5分です。手術時間は3分ほどで終了し覚醒しましたら手術は終了しています。

・手術中は麻酔の効果により、眠ったままですのでほとんど痛みはありません。麻酔の鎮痛・鎮静作用で安心感やリラックスした状態で手術を受けることが可能です。

・笑気麻酔が苦手な方は、笑気麻酔を省くことも可能です。患者様お一人お一人の体質に合わせた麻酔をご用意し、全身状態をしっかりとコントロールしながら手術を行なっております。

[注] 中絶手術の麻酔について
[注] 痛みの少ない中絶手術

わかりやすい費用プラン

・当院の費用体系は、
初期中絶手術(4週~11週6日)は、平日、土日祝日をとはず10万円(税込)です。通院回数(1回コースと2回コース)をお選びいただけます。
中期中絶手術(妊娠12週~21週6日)は、45万円(税込)からですが、術後に健康保険加入者は申請することによって出産育児一時金約50万円を受領することができます。申請方法は当院でご説明させていただいています、妊娠週数が進むと手術が難しくなり、費用も高額になりますので、様々なご事情から中絶手術をお考えの場合には早めのご相談をおすすめします。

・手術費用は、【初診料、検査料、麻酔料、術後の検診料、消費税etc】が全て含まれた金額で、一括でのお支払いです。手術に関して追加費用の心配がなく費用面でもご安心いただけます。

・術後の検診料も含まれていますので、術後の診察料金に別途費用はかかりません。

・お支払い方法は、現金のほかクレジットカードをご利用いただけます。クレジットカードの場合には、分割払い・リボ払いを選択することが可能です。

[注] 妊娠中絶手術の費用

プライバシーを守れる完全予約制

・当院は完全予約制です。来院後はほとんどお待たせすることなくご案内しております。問診はプライバシーに配慮した個室で行われるため、相談内容が他の患者様に聞かれる心配はありません。院内でのご案内は、受付でお渡しする番号でご案内しております。

・ご相談内容など含めて患者様のプライバシーに関わる情報は、全て慎重に取扱い守秘義務を徹底しておりますので安心してご相談ください。

[注] プライバシーポリシー

母体保護法指定医

・院長は、母体保護法指定医です。母体保護法指定医とは、都道府県医師会から医師の人格、技術、病院設備などを考慮して指定されます。

・また院長は日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医、厚生労働省 麻酔科標榜医の資格を有しております。

[注] 院長紹介

胎児の永代供養

当院では、患者様がご自身でお寺や火葬の手配をしていただく必要はありません。
手術後の胎児・胎芽はお寺にて永代供養をさせていただいております。

ご予約と同意書

ご相談、ご質問、ご予約は、お電話(03-3408-5526)でお受けしております。

電話予約とウェブ予約と同意書

・ご予約、ご相談は次のお電話でおたずねください。

・予約状況、同意書、術前の準備、費用、などの説明があります。

・初診来院日に手術をご希望の方は、必ずお電話が必要です。

・時間外の方、ネットでご予約を希望される方は、以下をご参照ください。

・結婚している方は、配偶者の同意書は必須です。

・プリンターで印刷できる方は下の「同意書を印刷する」からプリントアウトして、署名・押印してご持参ください。

・プリンターで印刷できない方は、ご自身で同様の同意書を手書きで作って、署名・押印してご持参ください。

・来院日にパートナーとご一緒にいらっしゃる方は、同意書の持参の必要性はありません。

・同意書についてわからないことがある人は、お気軽にお電話でおたずねください。

[注] 同意書の必要性

中絶手術の安全性とリスク

中絶手術は安心安全に行われることが一番大切な事です。中絶手術の流れと方法をよく理解して、起こりうるリスクを未然に防いで、問題に適切に対処、対応することが必要です。

[注] 中絶手術の安全性とリスク

中絶手術の副作用と合併症

・中絶手術による副作用や合併症をさけるためには、手術前の検査を十分に行い子宮筋腫、弓状子宮、高血圧、糖尿病、等を知り、手術中は可視化して清潔操作を行い、手術後はフォローアップをきちんと行うことが大切です。

[注] 中絶手術の合併症
[注] 中絶手術後の取り残しについて

中絶手術を慎重に行う必要がある場合。

・帝王切開後の妊娠、多胎妊娠、複数回の中絶手術、双角子宮、筋腫合併妊娠、等の場合は、ケースバイケースでお受けしております。慎重に丁寧に対応しております。

[注] 帝王切開術後の中絶
[注] 双子の中絶について
[注] 中絶2回目以上でも妊娠できる?

中絶手術をお受けできないケース

・超音波検査で妊娠状態に異常がみられる場合、例えば、帝王切開瘢痕部妊娠、子宮外妊娠や異所性妊娠、全胞状奇胎、子宮奇形や巨大な筋腫合併妊娠で吸引管が胎嚢まで到達できない場合、等は高次病院への紹介となります。

・中絶を希望される患者様に大きな基礎疾患がある場合、例えば重症の心機能障害、肝機能障害、等があるときは、麻酔や手術が難しいため、高次病院にお願いすることになります。

・母体保護法に違反している場合、例えば妊娠22週をこえている場合は中絶手術をお引き受けすることはできません。

・「本人及び配偶者の同意を得て、中絶手術を行うことができる」と、母体保護法に記載されているため、本人と配偶者の同意書がない場合も手術をお受けすることはできません。

[注] 子宮外妊娠と異所性妊娠
[注] 胞状奇胎

中絶手術後のフォローアップ

中絶手術後1週間前後に検診にご来院いただき超音波断層法検査と血液検査を行います。子宮の回復状態と全身の健康状態を確認いたします。次回の生理、妊娠について、ホルモンバランスの変化などのお体の状態についてご説明し、術後ストレスや避妊方法などもフォローさせて頂いています。

中絶後のアフターフォロー

当院ではより安心して安全性に配慮した手術を受けていただくため、手術によって生じる可能性のある症状や副作用、合併症に対して予防と準備を万全に行い、適切で迅速に対処できるように努めております。

中絶手術後1~2カ月は、尿妊娠検査で陽性がつづき、胸がはる症状がでることがありますが、妊娠ホルモンの低下が遅いために生じる現象ですので、妊娠は終了しています。

中絶後はほとんどの方が不正出血と軽い腹痛が生じます。不正出血は手術によるものと生理による出血になります。腹痛は軽い生理痛に子宮収縮が重なって起こる月経痛用の痛みです。38℃をこえる高熱でなければ、経過観察していただけると、2週間~4週間ほどで改善されます。
[注] 中絶手術後におこる症状と対策

中絶手術後、いつから仕事に戻ることができるかは、初期中絶か中期中絶かの手術時期の違いや、仕事の内容によっても変わってきます。個人差もありますが、通常は多くの方が手術の翌日よりお仕事に就かれているケースが多いです。
[注] 中絶手術の翌日から仕事はできる?

中絶手術の直後から出血する人と、2ヶ月過ぎても出血がない人もいます。どちらの方も正常です。
出血量や長さも、個人差が大きいので特にご心配になる必要はありません。
出血の原因は、手術による毛細血管からの出血と、妊娠終了によるホルモンの減少による消退出血と、いろいろなパターンがあります。
[注] 中絶手術後の出血について

中絶後に腹痛が生じることがあります。
原因として多いのは、出血による生理痛様の痛みですが、手術後の子宮収縮痛が加わって痛みが強くなることがあります。市販の痛み止めで改善されることが多いです。子宮内に多量の血液が貯留した場合には痛みが強くなる傾向にあります。術後検診で子宮内を精査することが大切です。
[注] 中絶手術後の腹痛

中絶後には多くの方が生理不順になります。
中絶による妊娠の中断によるホルモンバランスの崩れとストレスが原因です。2~3ヵ月すると順調になってきます。
[注] 中絶手術後の生理不順について

通常の中絶手術を受けたことによって将来不妊症になることはありません。次回も妊娠して出産することができます。
今後は「望まない妊娠をしない」ように、ピルの処方やミレーナ(避妊リング)の装着などの避妊方法のご相談もお受けしております。

[注] 中絶手術後に不妊症になることはない

中絶という今回の経験が、のちに心身のストレスとなって様々な心の障害を起こすことがあります。・PASS(中絶後ストレス症候群)と言われていますが、多くの方は時間と共に回復していきます。
当院では術後のお体のケアと同様に心のケアも大切にしておりますので、ご心配な症状やご不安なお気持ちはお気軽にご相談ください。
[注] 中絶後ストレス症候群(PASS)

心身ともにより安全性に配慮し費用負担の少ない中絶手術をめざしています

そのためには、早めに受診をして妊娠週数、全身状態、妊娠状態を知りご説明を受けることをおすすめいたします。ご不安を抱かれていると思われますので、基本的にプライバシーに守られ配慮されたお部屋でのお話になります。
未成年者は保護者の同席もできます。

現在の妊娠の状況を正確に知ることが大切です。子宮筋腫、双角子宮などの合併症がある場合は早めに対応することが必要です。
当院では、より安全性に配慮した中絶手術をアフターフォローまで丁寧に診させていただいております。
麻酔は、静脈麻酔のほかに笑気麻酔を併用することも可能で、痛みを十分に取り、手術時はパルスオキシメーター、血圧管理、心電図、感染症対策を十分に行っています。
出血過多、子宮穿孔、取り残し、等のリスクは当院では超音波ガイド下で目視の吸引法で行い安全性に配慮しておりmす。
当院の手術は全身麻酔下で3分前後と短いため、麻酔薬の副作用としての頭痛、吐き気、おう吐、等の症状もほとんどなく、生じても数時間でよくなることがほとんどです。
緊急の場合に備えて高次病院への対応も万全に行っています。

術後フォローの術後検診検査は必ず受けるようにしてください。
※術後の検診料はかかりません。

当院での中絶は次回の妊娠には影響しません。次回も妊娠できますので、「望まない妊娠をしない」ように、避妊効果の高いピルの内服、または1度挿入すると約5年間使用できる子宮内避妊リング(ミレーナ)をお勧めしています。

当院では、中絶に関する情報をHPで発信しています。

ピルと子宮内器具について

<ピルとミレーナ>

「望まない妊娠をしない」ために、避妊をすることをお勧めしています。避妊法には飲み薬のピルの他に、子宮内避妊器具のミレーナがあります。

ミレーナは一度子宮内に挿入すれば約5年間有効です。ピルのような飲み忘れがないのが特徴です。

[注] ピルと避妊
[注] ミレーナについて

<ピルとは?>

ピルとは狭義には経口避妊薬のことで、広義には経口女性ホルモン剤のことです。避妊作用の他に、多くの副効用があります。

ピルは1日1回服用して、飲み忘れがなければ排卵を止めるため、高い確率で避妊効果があります。
[注] ピルの種類 
[注] ピルとは?避妊と中絶
[参考] 「OC・LEPガイドライン2020年度版」公益社団法人 日本産科婦人科学会/一般社団法人 日本女性医学学会 編集

<ピルの副作用について>

ピルには副作用があります。副作用を十分に理解して服用を続けることが大切です。
ピルのマイナートラブルとして、不正出血、吐き気、乳房の張り、気分変調、等がありますが、服用3ヵ月以内に収まることが多いです。
重篤な副作用としては、動静脈血栓症があります。服用後3カ月以内に生じる事が多いです。喫煙者、40歳以上の方、BMIの高い方は副作用が起こりやすいので医療機関に相談をしましょう。
当院は、エストロゲンを含んでいない血栓症を起こしにくいピルも処方しています。使用を希望される方は、下記の「[注]血栓症を起こしにくいピル」をご参照ください。
ピル服用に際してはメリットとデメリットを十分に理解して服用を続けることが大切です。

[注] ピルの副作用とは
[注] 血栓症を起こしにくいピル

<アフターピルについて> 

ノルレボ錠をセックス後24時間以内に1回内服すると99%の避妊効果があり、72時間以内に服用すると97%の避妊効果があると言われています。
「ノルレボ錠」の処方は、市販の薬局ではなく産婦人科の医院やクリニックで処方されています。
WHOの緊急避妊薬のエッセンシャルドラッグ(必需医薬品)に指定され、日本では日本産科婦人科学会などが推奨しています。

[注] アフターピルとは

ご予約・ご相談はお電話で

日帰りでの中絶手術も可能

tel.03-3408-5526

監修 竪山 均Hitoshi Tateyama

資格医

  • 麻酔科標榜医
  • 母体保護法指定医

メッセージ

当院は完全予約制です。
問診や各種相談は、個室で行っているため、ほかの患者さんに診療内容を知られることもありません。
来院後、ほとんどお待ちいただくことなく診療、検査を受けられます。
ささいなことも、どうぞご遠慮なくご相談ください。
このホームページが、あなたの不安な気持ちを少しでもやわらげるための一助となることを願ってやみません。

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