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03-3408-5526性病(性感染症)の保険診療と自費診療
性病と医療機関
・性病(性感染症)は主に性交渉による感染症のことで、STD(Sexually Transmitted Diseases)とも呼ばれます。主な種類としては、クラミジア感染症、淋病、 梅毒、HPV、エイズ、尖圭コンジローマ、トリコモナス、カンジダ、一般細菌膣炎、などがあります。また、B型肝炎、C型肝炎など性交渉以外でも感染経路が考えられる病気もあります。
・性病が疑われる時は何科の医療機関を受診するのがいいのでしょうか。かゆみ・おりもの・違和感・女性の性器ヘルペス、は産婦人科を受診します。男性の尿道炎・排尿時の痛みは泌尿器科を、皮膚の湿疹・かゆみは皮膚科を、のどの痛みは耳鼻咽喉科を、眼の痛み等の症状があるときは眼科を、それぞれ受診すると検査可能です。
性病は自覚症状が出ない場合も多く、また感染していても潜伏期間で症状がまだ出ていないこともあります。
・保健所でも性感染症の検査を受け付けています。保健所ではHIV(エイズ)や梅毒、などの検査を匿名・無料で検査を受け付けていますが検査項目の種類が限られていることと、各保健所によって受けられる検査項目が異なるので事前に確認してから受診しましょう。
検査内容
予約を入れて病院やクリニックに診療時間内に受診します。検査内容や種類は病院によって変わりますが、主な検査項目は抗原検査と抗体検査になります。すぐに検査結果がわかる病院もあります。
保険診療
健康保険を使って保険診療を受けることができます。性病の症状がある場合、保険適用となるためには、保険医療機関で保険医の診療が必要です。保険証またはマイナンバーカード(マイナ保険証)の提示が求められ、料金は3割負担となります。
自費診療
性病は予防をすることが大切ですので、症状がなくても予防的に性病検査を受けることも大切です。特に妊娠前後の女性の場合は、性感染症による胎児への影響を考慮すると、症状がなくても診療を受けることが大切です。診療料金は自由料金となります。
混合診療
同一の診療で、保険診療と自由診療を混合して行うことを混合診療といいます。混合診療は婦人科領域では認められないことが多いです。
本人確認の必要性
医療機関を初めて受診する時は、本人確認を求められます。保険証の提示で本人確認はできますが、自費診療で保険証を提示しない時は、本人確認として運転免許証やパスポート等の提示を求められることがあります。現在ではマイナンバーカードの提示で本人確認をすることが勧められています。 性病の検査や治療にあたり、保険診療を希望する場合は保険証又はマイナ保険証の提示が必要です。 自費診療では、保険証の提示は必須ではありませんが、本人確認として書類の提示が必要になります。 受診される前に保険診療に対応している医療機関か、自費診療のみに対応しているかなどを含め、ご自身にあった医療機関と必要書類を知ってから受診されることをおすすめします。
オンライン資格確認の導入
医療機関を受診した場合に、本人確認をオンラインで行う方法が導入されています。オンライン資格確認はマイナンバーカードの顔認証とICチップで即座に認証することができます。
[注]性感染症とは
性病の検査費や治療費は保険適用になる?
検査時の費用
性病の症状がある場合や、医師が診察の結果、性病検査が必要と判断して検査を実施した場合は、健康保険が適用されます。初診料やお薬も保険適応で、消費税は税込み又は外税になります。
症状はないけれど、不安や心配がある時や、ブライダルチェックのため検査を受けたいという場合は、保険適用にならないため自費診療になります。
治療時の費用
検査の結果陽性の場合は、基本的に性病の治療には健康保険が適用されます。しかし、医療機関によっては自費診療(健康保険が適用されない)のみに対応しているクリニックや病院があります。
自費診療の場合、各医療機関で料金の設定が異なるため、料金に差が出ることがあります。来院前に、保険診療を行なっている医院かどうかを確認しておくと良いです。
性病の予防
防ぐことができる性感染症は予防をお勧めします。性行為においてコンドームは手軽な予防法になります。経口避妊薬ピルを服用されている方にもおすすめです。HPVワクチンも副作用が少なくなっています。
[注]保険診療の理解のために 厚生労働省保険局医療課医療指導監査室
[注]保険適用ピル
保険を適用して性病の治療を受ける際の注意点
匿名で治療を受けることができない
保険診療を希望する場合は、健康保険証やマイナンバーカードを使用して医療機関を受診することが必須となり、匿名で治療を受けることは出来ません。実名で治療を受ける場合、周囲に診療内容が伝わる可能性があるため当院ではプライバシーの保たれたお部屋での問診を行っています。
健康保険証を使用すると、年に一度「医療費のお知らせ」がご自宅に届きます。内容は保険診療を受けた医療機関名や受診日、診療を受けた人、医療費の内訳などが記載されています。ご家族や周囲の方に、診療内容がわかってしまう可能性があります。
自費診療で検査や治療を受けた場合は、匿名で受診することが可能な病院やクリニックもあります。匿名受診が可能かどうかは、受診前に確認しておくと良いです。
オンライン資格確認
保険診療はもとより自費診療を希望する場合でも、本人確認が必要となり、マイナンバーカードによるオンライン資格確認が必須となっています。
医師に性感染症の疑いを認められないと保険が適用されない
保険診療は原則として症状が出ていて感染の疑いが強い場合でないと保険適用になりません。医師が診察の結果、性感染症の疑いがあると判断した場合にのみ検査が保険適用となります。症状が出ていないが、心配なので検査や治療をしたいなどの場合は自費診療になります。
治療も、原則として検査の結果陽性であると結果が出ている場合に、保険適用になります。
保険が適用できない、又は適用を受けづらい性感染症があります
非淋菌性・非クラミジア性のマイコプラズマ尿道炎・肺炎やウレアプラズマ尿道炎、等は諸外国に比べて日本ではなじみの少ない感染症であるため、保険適用を受けづらい性感染症となります。
しかし、性感染症を扱っている病院の医師が患者さんの症状から検査を行って陽性の場合は、治療が保険適用となることが多いです。保険が適用されない場合は自由診療で治療することになります。
[注]性感染症の治療
自費診療で性病の治療を受ける際の注意点
自費診療で性感染症の検査や治療を受ける場合、受診される医療機関によって費用の設定方法が異なるため費用の差が大きい場合もあります。診察や検査、治療に関わる費用は全て全額自己負担となり、費用が高額になるケースもあります。事前にホームページなどで検査に必要な費用を確認しておくとよいです。
自費診療の場合
もし保険診療で性病検査を受診された場合は、公的医療保険制度によって一律の治療費が定められ、患者様の負担する割合は原則3割ですので、費用負担は自費診療に比べて少なくてすみます。
しかし、自費診療で性感染症の検査や治療を受ける場合は、受診される医療機関によって費用の設定が異なり、費用の差が大きい場合もあります。診察や検査、治療に関わる費用は全て全額自己負担となり、費用が高額になるケースもあります。
自費診療の利点としては患者様の望む感染症の検査と治療を受けることができます。点滴治療も比較的早く行うことができます。保険証を使用することはありません。事前にホームページなどで検査に必要な費用を確認しておくとよいです。
保険診療の場合
保険診療の場合は、保険医療機関及び保険医療養担当規則に遵守して実施されるため適応に制限があります。保険診療になると、保険診療で医療機関を受診された場合は、公的医療保険制度によって一律の治療費が定められ、患者様の負担する割合は原則3割ですので、費用負担は自費診療に比べて少なくてすみます。
[注]性感染症の予防
[注]性病と妊娠