性感染症(性病)の治療内容と期間|早めの受診の大切さ

性感染症(性病)の治療内容と期間|早めの受診の大切さ 2022.10.18

性感染症の中には、感染しても自覚症状がほとんどないことが多くあります。その場合、治療しないまま放置することになり、将来の重症化につながる可能性があります。また気がつかないうちにパートナーに感染を広げて二次感染の原因となります。性感染症は基本的に自然治癒することはありませんが、多くの性感染症は治療することができます。性感染症を防ぐために、定期的に医療機関を受診して検査をしましょう。そして知識を持って未然に予防をし、感染に気付いた場合は早期に適切に治療をしましょう。

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性感染症(性病)は治療できるの?

一部の性感染症では完治しないものや、再発するものもありますが、ほとんどの性感染症(性病)は治療することができます。そのためには、早期発見して早期に進行や発症を抑える治療を開始して重症化を防ぐことが大切です。

ほとんどの性感染症は治療できる

きちんとした診療と治療を受ければ治る性感染症が多いです。治療は、医師の指示のもとに、きちんと内服薬を服用する方法、外用薬を塗布する方法、外科的な治療が必要な場合もあります。
しかし、一部の性感染症の中のHIVやヘルペスなどのように完治しないものもあります。一度感染が起こると完治することはできないケースですが、治療薬によってウィルスの増殖を抑えHIVの発症を抑える治療法や、ヘルペス再発を繰り返している方むけに再発抑制療法と呼ばれる治療もあります。詳しくは、担当の先生へご相談ください。

性感染症を治療しないとどうなる?

性感染症は基本的に自然治癒することはないため、治療しないと病気の進行を止めることができません。病気の進行が進むと、重症化して時に全身に症状が広がる場合があります。したがって、初期症状の痛み、かゆみ、おりもの、不快感、排尿痛、下腹部痛、イボなどの段階で検査・治療をすることが重要です。
性感染症にかかった際、放置すると一時的に症状が緩和するときがありますが、根本的な解決にはつながらないため、治療することが必要です。早めに治療を始めれば治癒するまで早く治療期間も短くてすみます。心配な症状がある時は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

受診する医療機関

性感染症は、性行為、オーラルセックス、アナルセックス、等による病原体(細菌、ウィルス、原虫等)との接触で感染します。皮膚、粘膜、性器、眼、鼻など、症状の出る場所によって、皮膚科、産婦人科、泌尿器科、眼科、耳鼻科、性病科、等を受診することになります。受診する診療科が分からない時は、HPやオンライン診療でたずねてみるのもいいでしょう。

[注]性感染症とは

性感染症(性病)の治療内容と治療期間

性感染症の種類によって、治療方法や治療期間が異なります。また、治療期間は症状によって個人差がありますので、あくまでも目安として参考にしてください。病原体の早期発見は早期治療につながりますので、気になる症状がある方は早めに医療機関を受診するようにしましょう。

【性感染症別】治療内容と治療期間の目安

種類 病名 主な治療法 治療期間の目安
クラミジア感染症 性器クラミジア ニューキノロン系、マクロライド系、テトラサイクリン系の抗生物質 1週間程度の服用で治る方が多いが、個人差があり2週間~4週間かかることもある。再感染に注意
咽頭クラミジア 1~4週間前後程度
鼠径リンパ肉芽腫 エリスロマイシン、テトラサイクリン、ドキシサイクリンの抗生剤
淋病 淋菌性子宮頸管炎 アジスロマイシン内服、セフトリアキソン点滴、スペクチノマイシン筋注。性感染症の中でも近年、多剤耐性菌が問題視されている。 2〜3週間の抗生剤服用で治ることが多いですが、治療を完了した後も、再検査が望ましいです。
咽頭淋菌炎
非クラミジア性・非淋菌性 マイコプラズマ尿道炎 抗菌薬内服 1週間、抗菌薬を内服することで治ることが多いです。治療完了後、再検査が望ましいです。
ウレアプラズマ尿道炎
梅毒 梅毒 ペニシリン系抗生剤が第一選択、副作用のある方は他の薬剤を使用。 第1期(感染後1ヶ月程度)であれば、2〜4週間、第2期(感染から3ヶ月程度)であれば4〜8週間、第3期(感染から3年〜10年程度)であれば8〜12週間で、病状の進行度によって異なります。
ヘルペス 陰部ヘルペス 性器ヘルペスに塗り薬、飲み薬抗ヘルペスウイルス薬(飲み薬、塗り薬)初めての感染で症状が重い場合、点滴治療が必要な場合があります。 内服治療と塗り薬の治療1週間程度で治る方が多いです。再感染が頻発する方には、再発抑制治療があり1年間抗ヘルペスウイルス薬を服用します。後年の帯状疱疹にも注意。
口唇ヘルペス
エイズ HIV(人免疫不全症候群) 抗ウィルス薬カクテル療法。
最近では、1ヶ月に1回程度の注射でウイルスを抑制する治療もあります。
抗HIV療法にて、抗HIV薬を毎日飲み続けウイルス量を抑える治療を続けます。
アメーバ赤痢 赤痢アメーバ症 メトロニダゾール内服 メトロニダゾールの内服を10日程度、経口接種ができない場合には注射で治療を行います。
カンジダ 外陰膣カンジダ症 塗り薬
難治性白癬症には飲み薬
のどに塗り薬
軟膏、クリーム膣錠で1〜2週間程で治る方が多いです。慢性化すると数か月以上の長期になります。
トリコモナス トリコモナス膣炎 洗浄、メトロニダゾール内服 膣洗浄を行い、抗原虫薬(メトロニダゾール)を10日間程度服用することで治る方が多いです。
HPV感染 子宮頸部異形成、子宮頸がん レーザー蒸散、円錐切除等 HPVワクチンで一部予防することができます。 異形成、がんの進行度によって数か月~数年の治療が行われます。
尖圭コンジローマ イボにイミキモド塗布、いぼをレーザー焼灼 イミキモドの使用期間は原則16週までとなっています。必要に応じてレーザーによる焼却も行います。 再発が多いので長期間のフォローアップが必要。
肝炎 A型肝炎 自然治癒、抗ウィルス薬 自然治癒することが多い。
B型肝炎 抗ウィルス薬の処方。急性肝炎の場合は、C型を除き基本的に自然治癒を待機。 慢性肝炎の場合には抗ウイルス薬を8〜12 週間服用、注射薬など症状に合わせて最適の治療を行います。
C型肝炎~E型肝炎
一般細菌 細菌性膣炎 膣洗浄と膣錠で治療を行う。 1週間前後で治る方が多いですが、再発する場合は生活習慣を検討
軟性下疳 軟性下疳 抗生剤 1週間程度抗生剤を服用することで治る方が多いです。
成人T細胞(ATL) 成人T細胞白血病 前処置として化学療法でATL細胞を壊して、造血幹細胞を点滴して移植します。 経過観察以外の場合、病気の進行度によって治療方法と期間が異なります。専門病院で治療。
毛しらみ 毛じらみ症 シャンプー、パウダー 治療期間は10日ほどで治ることが多いです。3日に1回のペースでパウダーもしくはシャンプーを使用して、3〜4回繰り返します。

[注]性感染症とは

性感染症(性病)の早期治療の大切さ

性感染症は、感染していても無症状のこともあります。性感染症は発症するまでに潜伏期間があり、潜伏期間中は症状がありませんので感染に気がつきません。症状が出るまでの時間は個人差が大きいです。性感染症は治療を開始するのが遅れるほど、治りにくく重症化する傾向があります。治療しないまま放置してしまうと、不妊症の原因となることや、妊娠・出産時の母子感染の可能性があります。
早期治療をするために、感染の可能性のある方は症状がなくても定期的に検査を受けることや、何か症状がある時にはなるべく早く病院やクリニックを受診して、検査を受けることがとても大切です。

パートナーへの感染を防ぐ

性感染症を治療しないまま放置すると、性行為の際にパートナーにも感染させるおそれがあります。ご自身の性感染症への感染が判明したら、パートナーにも感染していないか検査を受けてもらうことが大切です。性感染症の治療を行う時はパートナーと一緒に行うのが基本です。ご自身の治療が完了しても、パートナーからまた再感染してしまうピンポン感染を起こしてしまうからです。

不妊症や無精子症の原因になることを防ぐ

性感染病による病気が進行すると不妊症や無精子症の原因になることがあります。
女性の場合、クラミジアや淋菌感染が進行すると卵管炎や卵巣炎などを発症し、卵管通過障害や排卵障害を引き起こし子宮外妊娠や不妊の原因になります。
男性の場合は、クラミジアや淋菌に感染すると排尿時痛などの尿道炎の症状が出てきます。精巣まで感染が広がると精管が塞がってしまい無精子症になることがあります。将来、子供を授かりたいときに困らないよう早期発見・早期治療がとても大切です。

早期治療が大切な理由

性感染症を治療しないまま放置していると、不妊症、重症化、母子感染へと病状が進行していく可能性があります。重症化しないためには早期治療が大切です。 予防には、コンドームやワクチン接種も効果があります。

[注]性感染症 予防

妊婦さんには注意

妊娠中に感染すると、母子感染(胎内感染、産道感染、母乳感染)する可能性がありますので、妊娠前、妊娠中は、性感染症の検査は必須です。

[注]性感染症と妊娠

早めの受診が早期治療のポイント

性感染症の検査は、保健所でも検査を受けることができますが検査項目が限られています。病院やクリニックでは、診察や検査に費用がかかりますが、性感染症の診断が出ましたら保険診療で診療を受けることができますし、治療を即日開始することが可能です。性感染症の症状がある方は、治療費用は保険適用となります。性感染症の検査は、血液検査、尿検査、外陰部の視診、膣分泌物、子宮頸管粘液の検査、などを行なって確認します。
性感染症の検査結果で陽性だった場合には、適切な治療法で治療を始めます。治療が終わっても、免疫がつかずに再感染する性感染症もあります。何か症状がある時や、心配な時には早めに医療機関で相談することが重要で、治療・治癒への近道です。
当院では完全予約制のため、ほとんどお待たせすることなく診察までご案内しております。また、ご相談はプライバシーの守られた個室でのご相談ですので、診療内容が他の方にわかることはありません。院内では、受付でお渡しする番号にてご案内しております。診察をご希望の方は、お電話でのご予約か、受付時間外は、24時間受付可能なWEB予約からご予約をお願いします。

[注]性感染症とは

[注]性感染症の予防

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監修 竪山均 tateyama hitoshi
資格医 麻酔科標榜医 | 母体保護法指定医
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