ひとりで悩まずご相談ください
03-3408-5526中絶手術の安全性に配慮とリスク、クリニック選びのポイント、当院での安全性に配慮した中絶手術、術前から術後までの安心を考慮したサポートの観点から解説いたします。
中絶手術の安全性の配慮と知っておきたいリスク
中絶手術の安全性とは、手術の流れと手術の方法をよく理解して、中絶手術のリスクに対して十分に対応・対処できることです。
次に、中絶手術の安全性と中絶手術のリスクについて説明いたします。
中絶手術の安全性
妊娠していることが判明したら、出産するか出産しないかの選択肢にかかわらず早めに産婦人科の医療機関を受診することが大切です。なぜなら母体の健康状態、妊娠週数、妊娠状態を早く知っておくことが次のステップの対策につながるからです。
・母体の健康状態の把握には、既往歴や薬歴に対して十分に問診をおこない、各種検査等を適切に実施することが大切です。
・未成年の方でも、周囲に相談できず、また自分だけで判断できずに悩んでいらっしゃるかもしれません。当院では未成年の中絶手術のご相談もお受けしております。未成年の方には年齢によって保護者の同意が必要になる場合がありますので、詳細はお電話で連絡してご相談ください。
・妊娠週数
手術方法は妊娠週数によって変わりますので正確な妊娠週数を知ることが必要です。中絶手術の方法は初期中絶と中期中絶で異なります。
初期中絶とは妊娠初期の妊娠11週6日までに行う手術のことです。
中期手術とは妊娠中期 (妊娠12週から妊娠21週6日)の間に行う手術のことです。
胎児が大きくなっていくと手術操作がだんだん難しくなり、妊娠22週を超えると法律上中絶手術を行うことはできません。
・妊娠状態とは、単体妊娠か多胎妊娠か、正常妊娠か否か、胎盤の位置に異常はないか、子宮筋腫の合併はないか、切迫流産の状態はないか、などの情報です。
・妊娠12週以降の中期中絶に入ると、妊娠週数によって中絶費用の負担や身体への影響も増えてきます。また、法律上の手続きも初期中絶とは違い、役所に死産届と死産証明書を提出し、役所より死胎火葬許可証を発行してもらう必要があります。中期手術には出産育児一時金制度が適応されます。
・母体の健康状態と妊娠週数、妊娠状態が分かりましたら、それらに基づいた手術の流れと手術の方法を決めていきます。
[注] 妊娠週数の計算方法と人工妊娠中絶手術を受けられる期間をご覧ください
[注] 手術の流れをご覧ください。
[注] 手術の方法をご覧ください。
[注] 未成年でも中絶手術は受けられる?をご覧ください
中絶手術のリスク
安全性に配慮した中絶手術は、手術によって生じる可能性のある合併症について、その知識と対処法を知り適切に行動できることが必要です。以下に主な合併症と当院の対策を記します。
・感染症(子宮内感染)
妊娠中及び中絶手術後は身体的にも精神的に抵抗力や免疫力が落ちているので子宮内感染症には注意が必要です。
当院での予防策として、手術室はいつも清潔に整理整頓し徹底的に殺菌消毒を行った器具を使用して、手術中の抗生剤投与と手術後の内服薬の服用で、感染症のリスクはほとんどありません。
・子宮穿孔(しきゅうせんこう)
妊娠して胎児が大きくなることに比例して子宮が大きくなり、子宮の筋層が菲薄化して穿孔しやすくなります。子宮に穴が空いてしまう合併症です。
当院での中絶手術は、超音波ガイド下で可視化して十分注意して行っており、その確率は低いです。
・腹膜炎
子宮穿孔した場合に、腹腔内に細菌が入って炎症が起きた状態のことです。
当院の予防策として、超音波で見ながらの手術実施と、抗生剤の投与、術後1週間前後の検診で心配な症状がないか丁寧に確認して予防と防止をしております。
・子宮復古不全
妊娠により大きくなった子宮の収縮状態が悪くなり、妊娠する前の状態に回復するのが遅れる現象のことです。出血や悪露が長引き、母体の回復が遅れてしまう原因にもなります。分娩後早期に現れるものとしては、弛緩出血があります。初期中絶では起こりにくく、中期中絶の手術後に起こることが多いです。
当院の予防策として、子宮収縮剤の投与、子宮の冷却、子宮の輪状マッサージ、場合によっては子宮内容物残存の除去、等で多くは改善されます。
・絨毛遺残
中絶手術後に胎児、絨毛膜、胎盤の一部が子宮内に遺残することです。
対応策としては、術前に子宮筋腫や部分胞状奇胎の合併等がないことを確認すること、術中は取り残しがない様にエコーガイド下で手術を行うこと、術後の検診を十分に行うこと、等で防止できます。
・存続絨毛症
中絶手術後に絨毛が遺残することです。
妊娠初期の絨毛性疾患は超音波では鑑別しにくいため、部分胞状奇胎の場合などは、術後にhCGの下がりが悪くて発見されることがあります。術後の検診を十分に行いフォローアップすること、等で防止します。
[注] 人工妊娠中絶手術で起こりうる合併症をご参照ください。
[注] 中絶手術時の取り残しを防ぐ対策とアフターフォローをご覧ください
より安心して中絶手術を受けるためのクリニック選びのポイント
安全性に配慮した中絶手術を受けるためのクリニック選びのポイントとして、中絶手術の方法、麻酔の方法、手術の費用、医療情報の発信、をとり上げ、ご説明いたします。
[注] 参考として中絶手術を受ける病院選びのポイントをご参照ください
中絶手術の方法
・初期中絶の中絶手術法には、「掻爬(そうは)法」と「吸引法」の2種類があります。
・「掻爬法」とは、鉗子とキュレットという医療器具を用いて子宮内容物を掻き出す方法です。掻爬法は、古くから行われている汎用的手法で、ブラインドの手作業で行うことが多く、医師の手技技術や経験が左右します。器具が比較的大きいため子宮頸管や子宮内膜に傷を与えるリスクがやや高く、手術時間と麻酔時間が長くなる傾向があります。
・「吸引法」とは、子宮口と子宮頚管に吸引管や吸引チューブを挿入して、子宮内容物を吸い取る方法です。WHO(世界保健機関)では、安全性に配慮した手術方法として吸引法が推奨されています。吸引法のメリットは、子宮内膜を傷つける事が少なく、手術時間と麻酔時間が短くて済むことです。吸引法には電動真空吸引法(EVA)と手動真空吸引法(MVA)があります。
・当院はEVAとMVAのどちらにも対応でき、超音波ガイド下での吸引法を採用しています。
・遠方からの初診当日の手術も可能で入院の必要はありません。
[注]詳しくは中絶手術の方法についてをご覧ください
麻酔の方法
・当院では手術中だけではなく、手術前と手術後も痛みから解放されることをめざしています。手術前の採血や注射の痛みに対しても、麻酔シール(ペンレス)を貼ることで痛みの軽減に配慮しています。
・初期中絶の場合は、当院では「手術前処置」は不要です。「手術前処置」とは、中絶手術の前に子宮頚管内に子宮頸管拡張剤や子宮頸管熱化剤を挿入して、手術で使用する器具が子宮口を通りやすくするための処置のことですが、生理痛様の痛みが生じる処置です。
・妊娠13週の場合は、未産婦では(手術)前処置が必要で、経産婦では前処置は不要です。妊娠14週以上の場合には胎児が大きいため(手)術前処置が必要になります。お身体への負担は初期中絶の方が少なくてすみます。
・手術中の麻酔には点滴から静脈麻酔を投与します。適宜に笑気麻酔を併用して、意識と痛みをとって、不安や恐怖を感じることなくリラックスした状態で手術を受けることが可能です。
・麻酔の分類は、わかりやすい方法として「意識がなくなり眠ってしまう全身麻酔」と「意識は残るが痛みがなくなる局所麻酔」に分類できます。全身麻酔の中でも、静脈麻酔は呼吸作用の残る浅い麻酔で、短時間での手術に向いています。
・多くの産婦人科医院で行われる中絶手術の麻酔は最も軽い全身麻酔である静脈麻酔です。
[注]詳しくは、中絶手術の麻酔についてをご覧ください
手術費用
・「より安心して手術を受ける」ためには、手術料金、検査費用、消費税、再診料等を明示して、わかりやすい料金体系と医療費の公開が必要です。
・当院の手術費用はわかりやすい一括でのお支払いです。手術費用の金額には、初診料、検査料、中絶手術料金、麻酔料、術後1回目検診料、消費税込みの一括料金となります。
・諸経費、税込み、等を含めて、費用体系がわかりやすく明示されている病医院を選ぶことが中絶手術の安心につながる「クリニック選びのポイント」になります。
[注]詳しくは人工妊娠中絶の費用をご覧ください
医療情報の発信
・術前の相談や説明は十分に行い、術中の操作はエコーガイド下に行って、術後のフォローアップにも万全を払っています。ホームページでの医療情報の発信も「クリニック選びのポイント」になると思います。
・男性医師、女性医師(女医さん)にかかわらず、正確な知識と技術、経験を持つ医師が在籍するクリニックを選ぶことが大切です。クリニックのWebサイトなどを参考に、医師のプロフィールを確認することができます。
・母体保護法指定医とは、都道府県医師会により医師の人格・技術・病院の設備を考慮して指定された医師(病院)のことで、母体保護法第14条に基づいて、本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶手術を行うことができます。当院の院長は母体保護法指定医で、多くの症例経験がありますので、疑問点がある場合はご気軽に質問と相談をしてください。
[注] 院長のプロフィールを見る
たて山レディスクリニックの安全性に配慮した中絶手術
当院での「中絶手術」をご紹介いたします。
予約を入れる
当院を受診希望の方はお電話(03-3408-5526)で連絡して予約を入れて下さい。初診来院日に手術をご希望の方は必ず予約が必要です。お電話で、予約状況、合併症、事前準備、注意事項、同意書、手術方法、手術費用、等の説明があります。
初診の診察
・お電話で予約を入れた予定当日の指定時間にご来院し受診してください。
・問診表に、最終月経日、既往歴、薬歴、高血圧や糖尿病、アレルギー体質の合併症等をご記入していただきます。
・HIV、クラミジア等の感染症、血液検査で貧血、肝炎、Rh式血液型不適合妊娠等の検査を行います。
・超音波検査(エコー検査)と内診で、妊娠週数、多胎妊娠、流産、双角子宮、胞状奇胎等や、子宮筋腫、帝王切開瘢痕部、前置胎盤、等の手術中や手術後の大量出血の要因となる異常やリスク、合併症を十分に確認します。
・中絶手術可能で問題ないことを確認して、手術方法、手術合併症、術後経過等を患者様に、丁寧にご説明して「中絶手術説明書」の書類にサインを頂いております。
プライバシーの順守
・当院は原則的に完全予約制で、問診や相談は個室で行っています。患者様のプライバシーをお守りし、お一人お一人に寄り添った診察とオーダーメイドの医療を提供し、不安や心配を和らげられるように努めています。
・患者様のご相談内容、プライバシー情報や検査内容は慎重に配慮して取り扱い、全て守秘義務を徹底していますので、より安心して中絶手術を受けることができます。
同意書の提出
母体保護法という法律の第14条に「本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶手術を行うことができる」と規定されており、ご本人と配偶者の同意書へのサインは必須になります。ただし未婚の場合、お相手のパートナー様の同意書はご事情によりケースバイケースとなります。
[注]同意書は同意書についてをご参照ください。
[注]当院の同意書は同意書を印刷するからダウンロード又はご覧いただけます。
中絶手術法
・病室で術衣に着かえて手術室に入り、血圧、心電図、パルスオキシメーター等の各種モニター類を装着して手術の準備をします。
・初期中絶では、点滴から静脈麻酔を投与して笑気麻酔を併用し、眠っている間に超音波ガイド下の吸引法で手術は約3分間で終了します。
・痛みはほとんどなく手術時間と麻酔時間が少なくて済むためお体にかかる負担が少ない手術を行なっております。
・来院から帰宅まで約3時間前後で、遠方からの日帰り手術が可能です。
・院内は消毒・滅菌・換気を行い常に清潔です。
・術後ケアは費用が掛からない検診で子宮の回復を確認しておりますので、不安や心配な症状も直接ご相談いただけますから、術後もより安心してお過ごしいただけます。
術前処置なし、吸引法を採用
・初期中絶の場合、短時間で手術を行える吸引法を採用しているため、術前処置なしで、痛みの少ない手術が可能です。
・14週を超えた中期中絶の場合は術前処置を行い、人工的に子宮収縮剤により陣痛を起こした分娩方式で手術を行います。当院では妊娠12週、13週と妊娠14週以降は前処置の施行と手術方法が異なります。
[注] 中絶の前処置とは?
母体保護法指定医
当院の院長は、母体保護法指定医・日本産科婦人科学会専門医・麻酔科標榜医です。診療と中絶手術はすべて院長が実施しております。
[注] 院長のプロフィールを見る
わかりやすい明確な費用体系
・当院の手術費用には、初診料、検査料、中絶手術料、麻酔料、消費税、術後再診検診料のすべてが含まれるため、一括のわかりやすい料金体系です。術後1週間目の再診料は一括料金に含まれています。お支払いには現金のほかクレジットカードのご利用が可能です。分割返済の方法は各クレジットカード会社にお問い合わせください。お相手の男性パートナーのクレジットカードを利用することも可能です。
・初期中絶(妊娠12週未満)には1日で全てを終了する1回コースと初診日と中絶手術日の2回で行う2回コースをご用意しております。妊娠週数と平日、土曜日/日曜日/祝日で金額が異なります。
・妊娠13週を超えた中期中絶は2回コースとなります。妊娠週数と平日、土日祝によって金額が異なります。中絶手術は早期に実施するほど費用の負担が少なくてすみます。費用についてご不明な点は受付までお問い合わせください。
[注] 費用について詳しく知る
「医療情報の発信」
・診療前から手術後まで、様々な医療情報をホームページで発信しています。
術前から術後までの安心を考慮したるサポート
・納得して選択した中絶手術であっても、女性にとっては大きな決断で、手術のリスクなどを考えると不安や心配なお気持ちでお過ごしだと思います。当院では患者様の不安や心配な気持ちを和らげ、術前から術後までリラックスして安心してお過ごしいただけるようさまざまな工夫をしております。
・手術後は費用がかからずに術後検診を受けることができます。術後の生活に不安が残ることがないよう、しっかりとサポートさせていただきます。術後は無理をせず心身ともに安静に過ごしていただき、順調に回復している場合には、個人差はありますが、翌日から普段通りのお仕事が可能な方がほとんどです。
・術後の副作用や発熱・腹痛・出血などの症状については個人差が大きいですが術後1~2週間目で改善される方がほとんどです。心配な症状には全て適切に対応できるように、対処法を患者様に丁寧に説明し、予防と治療の体制を整えております。
・通常の中絶手術を受けたことが影響して不妊症になることはほとんどありません。次回の妊娠や出産もできる可能性があるので、今後は「望まない妊娠はしない」ように避妊をすることが大事です。女性が主体的に行える避妊法には、ピルの服用や子宮内器具ミレーナの装着があります。希望される方は診療の時にご相談ください。ピルには避妊以外のメリットとして「生理痛・生理不順の改善」、「貧血の改善」等があります。また副作用についての知識も下記の「ピル/ホルモン剤の副作用」をご覧ください。
・術後の安心を考慮したサポートとして、当院ではホームページで情報を発信しています。
[注] 中絶手術の翌日から仕事はできる?をご覧ください
[注] 中絶手術後に不妊症になることはないをご参照ください。
[注] ピルの副作用についてはピル・ホルモン剤の副作用をご参照ください。